コロナウイルスと地球
デルタ、オミクロンと次々と変異型が現れる新型コロナウイルス。一見するとかなりの速さで変異している様に思える。しかしながら日経の記事によれば変異の速さは緩やかだとのこと。遺伝情報が置き換わることを変異と考えるなら、その速度はインフルエンザの半分らしい。
但し人間にとって不運だったのは、新型コロナの変異の部位がスパイクタンパク質に偏っていたことだとしている。スパイクタンパク質は、ウイルスの表面から突き出たトゲの様な部分で、コロナウイルスはこのトゲを使って人に感染している。感染の武器に特化して変異しているのだから、人にとって脅威なはずである。
ウイルスは自らが増えていく生物とは異なり、生物に依存して増えていく。だからウイルスにとっては感染していくことそのものが、種としての生命活動なのだから、感染力を高めることは必要不可欠なことなのだ。
一方、人間も進化することで生命体をどんどん増やしてきた。進化することが、種としての生命活動であった。
しかし地球という大きな生命体の中では、ウイルスの変異も人間の進化も大した代わりはない。進化し過ぎた人間は、地球そのものを汚染し、崩壊の方向へ進め始めた。だから地球は、その生命体を維持するため、人間そのものを淘汰する方向へ舵をきった。その為に地球生命体が投入したのが、コロナウイルスであり、人間同士の殺し合いである戦争を更に進めるための好戦という病気の蔓延なのかもしれない。
コロナウイルスの進化について考え始めたのに、相変わらず悲観的な方向へ話が進んでしまった。しかし、人間の歴史を考えると、100年ほど前のスペイン風邪の流行は第1次世界大戦の終戦の一つの要因となったが、今回のコロナパンデミックと戦争はどう関連してくるだろう。
日本に焦点を当てると、スペイン風邪の時は、大戦(当事国ではないが)→パンデミック→関東大震災という順で災禍にみまわれたが。
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