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『自己紹介の作り方』

初めて会った人に、どのような自己紹介をするのがベストなのか、迷ったことがありませんでしょうか。私も普通に肩書、仕事内容、趣味などを言っても、全然盛り上がらないし、その後に繋がっていかなかった思い出があります。
そんな中で、『自己紹介の作り方』という本に出合ったのですが、こうした自分の状態に、変化を与えてくれる内容がありました。プレゼンテーションなどのもともとその人の話を聞いてくれる状態があるときは別ですが、商談やちょっとばったり会った人の関心を引き付けて、次の展開に繋げられるチャンスを勝ち取っておくためには、効果的な自己紹介があるはずです。

この本の中には、簡単な以下のようなフォーマットが紹介されています。
①肩書+名前(5秒)
②現在+興味性(12秒)
③過去+ストーリー(25秒)
④未来+ベネフィット(15秒)
⑤行動喚起(3秒)

上記が絶妙なバランスで、とても面白かったです。例えば、ビジネスの場やそれに限らずその人の時間をもらうときは、④と⑤が大事なような気がします。しかし、この二つが長すぎると、何かものを売り込んでいるだけだったり、相手のことを考えていない感じになります。
一方で、③をしっかり語ることで、なんで自分が商品ならそれを売り込んでいるのか、大学で出会う先輩、教授であればその研究分野、活動に自分が興味があり、一緒に関わりたいのを説明できるので、共感を得ることができます。

そして、何よりも、①②を簡潔に伝えることで、出だしで相手が自分との繋がりを意識してくれることが多くなるはずです。

例えば、「イギリスの通信会社で営業をしている山田です。今はコロナで減っている訪日客が多い中で、どんな方が来日して、通信環境の整備のニーズがあるのか、考えています。会社がチャリティ事業もやっていて、社会貢献という側面も出していきたいです。SDGsなどでどんなことが企業に求められているかも気になります。」のような文を言ったとき、キーワードが、「イギリス」、「通信事業」というビジネス面、「SDGs」、「チャリティ」などが挙げられると思います。そうすると、現在の世の中で注目されているキーワードも多くあるので、聞き手が「後でここをちょっと聞いてみたい」、「この分野なら繋がれるかも」という発想を得てくれる可能性があります。

こうした点と点とつなぐことを、セレンディピティということがあります。こうした繋がりが作り出せる自己紹介ができると、新しいビジネスチャンス、人脈が持てると思います。


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