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マラウイの総合教育キャンパス

・マラウイの概要
マラウイは、東アフリカにある世界で最貧国の一つです。世界で2番目に人口が大きく増加している国であり、内陸の比較的小国です。1900万人の人口で、その80%が、農業に従事しています。また、50%が、18歳未満で、その中の約50%の男の子は、小学校を卒業していません。女の子で、小学校を卒業できない方は、さらに多くなっています。人口については、こちらで詳細をご覧ください。

マラウイの貧困は、避けられない現象ではありません。インド洋にも陸続きで繋がっており、モザンビークの港に、電車でアクセスもできます。マラウイは、自然の資源にも富んでおり、農地、森林が多いです。しかし、ミネラルの資源の貯蓄は少ない状態です。マラウイの人々(Human capital)は、とても穏やかで、その国の名称として、"Warm Heart of Africa”とされており、それは人々の内面を表しています。そして、既に述べさせて頂いたように、英語を話すことができる若い人口も多く、しっかりとした教育と最低限の生活があれば、将来を大きな可能性がある国です。ITの分野のアウトソースや、イノベーティブな仕事も、マラウイから誕生することも、考えられます。

ちなみに、日本の学校の教科書ですと、帝国書院にこちらのような形で紹介されています。

Mary Queen of Peace Catholic Education Institute

こうしたマラウイの南部ブランタイヤでは、現在大きな小学校キャンパスが運営されています。このキャンパスの前身は、Beehiveという職業訓練センターであり、英国の通信会社のMobellの代表Tony Smithが、コミュニティ開発のために始めた事業の一つとなります。
(Mobellは、日本、イギリス、アメリカ、ポーランドでビジネスとチャリティの国際ネットワークを持っており、職業訓練センター以外にも、給食支援などの多くのチャリティ事業を実施しています。こちらからご覧ください。)

この教育キャンパスには、マザーテレサチルドレンセンターという保育園から、St. Kizito小学校、Carlo Acutis高校があり、その中には3つの種類の子供たちが通っています。
一つは、完全に学費を払うことができる学生です。もう一つは、半分が奨学金対象となっている学生で、最後は完全に奨学金の対象となっている、貧しい子供となります。こうしたシステムで、全ての子供たちに教育が届く状態を目指しています。先生の数は、1名に対して約3人となり、それなりにマラウイの中では、先生が多い状態です。

今後、家庭環境に課題にある生徒や、通うのに多くの時間を要してしまう生徒のために、学生寮をつくることを検討しています。学生寮を作ることで、生徒たちが安全に通学ができ、さらに学習における効率も上がります。そして、地域の治安の向上にも繋がっていきます。

また、学校の全ての生徒に、ランチが無償提供されるため、食事が家庭の問題で摂れない生徒も、一日に一回の食事は確保されています。学校全体の姿については、以下のキャンパスのディレクターのインタビューからお聞き頂けます。

教育でマラウイの子供たちに未来を!

マラウイは若い人々が多く、多くの子供たちが適切なリーダーを求めています。彼らは、安定した栄養と食事にあずかることができれば、国の未来を背負ってくれる大きな存在になります。

給食で子供たちに未来を (Feeding for the Future!)
マラウイでは、Mary Queen of Peaceの教育事業と並行して、Seibo Malawiという団体が、日本NPOであるNPO法人せいぼの支援のもと、学校給食支援を展開しています。

もともと、上記で紹介をさせて頂いた、Mother  Teresa Children CenterのOutreach Projectと言い、現在のMary Queen of Peaceのあるチロモニ地区の中心部にアクセスが難しい、貧困層の家庭に対して食事を届けるプロジェクトから始まりました。2015年に大洪水がマラウイを襲い、その後特に5歳未満の乳幼児の死亡率が増えました。そのこともあり、そのことで学校給食への活動に力を入れ、当時の日本人、イギリス人のボランティアを中心に、学校給食支援団体Seiboが誕生しました。

私たちの日本でも、学校給食法は戦後重要なものとして、子供たちの健康を守ってきました。そして、言うまでもなく教育は子供たちの未来を作るものとなっています。マラウイなどの最貧国に必要なものは、教育、食事、そしてその結果生み出される人々を率いるリーダーシップです。
「リーダーシップ」という言葉は、日本ではなじみがあまりない言葉ですが、適切に人々に動機づけを行い、生活、ビジネス、政治を動かしていくことです。こうした考え方から、Mobellの支援をするMary Queen of Peaceは、成人した子供たちに対して、JPⅡ IT&Leadership Instituteという教育機関、職業訓練校を持っています。

ここでは、IT技術によって手に職を付け、成長していくこと、そしてリーダシップによって、人を適切に動かし、リードをしていくための精神的なスキルを身に着けていくことを重視しています。

日本とマラウイを繋ぐ!

私たちも、このマラウイのIT&Leadership Instituteの先生たちと、繋がることができます。そして、彼らの雇用、I学校の成長に繋がるオンライン留学コースを受講することができます。Mobellという英国の通信会社のスタッフ、日本人スタッフがサポートしながら、1週間に1回で、5回の実施で行うコース、1か月でMobellのスタッフと学んだことをアウトプットする方法も考えながら学んでいくコースがあります。Mobellが実施するチャリティ、ソーシャルビジネスン、そしてマラウイの貧困、教育課題について触れることができます。

私たちは、こうした最貧国でアフリカの国が遠い存在のように思えます。しかし、現在多くの仕方で、こうした国と協働できることがあります。それらを見つけながら、マラウイについてもっと知ってみるのはいかがでしょうか。

モベルのオンライン留学コースのお申し込みや詳細は、こちらからご覧頂けます。


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