Chara「命のまつり」その22~いきなり東京へそして入籍

看護師2年目、いきなり東京へ引っ越した。
学生時代からつきあっていた人のところへ、なかば押しかけて行った。

荷物は衣装ケース2つだけ
仕事はすぐにみつかり、大学病院の手術室で働くことになった。

両親は、突然「東京に行くから」という私の言葉に、何も言わず静かに
受け入れてくれていた。田舎の人は長子が家の後を継ぎ両親の面倒を見るんだという考えを持っている人が多いと思う。私の両親もそうだと思っていた。心の中で、「ごめん」とつぶやいた。

東京で2人の生活がはじまった。
ワンルームで、2段ベッド、
職場の病院までなれない満員電車で50分、次にバスで15分、
かれこれ1時間30分かけ毎日通った。

よく田舎から上京した人が言ってたこと、
駅や混雑した街中で人とぶつかりそうで、上手く前にすすめない
気を付けていてもぶっかってしまうこともある。
すると「すみません」「すみません」って謝る。
私もよく謝っていたのを思い出す。

今思えば、若いからこそできたと思う。
エネルギーがあったし、2人でいることが嬉しかった。
そして、2人で決めて入籍をした。

若いってすごいなと思う。

ライフストーリーを綴っていると、55年間の時間の流れを感じる。
子どもの頃、早く大人になりたい、自由にしたいと願っていた。
そんな私が、いつの間にか55歳になっている。

東京に行った23歳の自分へ、55歳の私からメッセージ
「思い切ったね。自分を信じてたんだね」

そして、23歳の私から今の自分へメッセージ
「年をとっても、自分を信じればいいんじゃない」
はい、自分を信じて前進したいと思います。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?