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面白いドラマが見たい

とある記事を読みました。

俳優の菅田将暉さんが「日本のドラマをもっと面白くしていきたい」
と話しているもので、現役の俳優さんもいろいろと思うところがあるんだな、と変な話、ちょっと意外でした。

たしかに、ここ十年ぐらい、テレビドラマをあまり見なくなりました。
1シーズン 1つ良いドラマと出逢えれば良い方で
シーズンによっては、全く見ないなんてこともしばしば。

「昔のドラマは良かった」なんていうと懐古主義者として批判されそうですが
たまたま「日本映画専門チャンネル」で放送されていた「きらきらひかる」を見て、「あ、絶対この時期のドラマの方が面白い!」と思いました。

「きらきらひかる」はリアルタイムでも見たドラマで
当時は単なる放送されているドラマの1つでした。
ヒットしていたものの、
このドラマがすごく特別扱いされていたわけでもなければ、
同時期にも有名なドラマがたくさん放送されていました。
(「聖者の行進」「ニュースの女」もこのシーズン)

Chappyは最近のドラマがヒットしないのは
エンターテイメントの多様化が進んだから
「テレビでドラマを見る」なんていう選択肢をわざわざ選ばない時代になったのかな、なんて思っていたのですが、
不思議なもので、今でもネットフリックスなどでドラマを見る習慣自体は一緒で
さらに言えば、昔の方がドラマの選択肢が多かったんですよね。

この時代にも事務所ごり押しのタレントは結構いたと思います。
ただ、それ以上にプレイヤーが本当に多かったのかな、と。
この「きらきらひかる」だけでも、深津絵里さんを始め
鈴木京香さん、松雪泰子さん、小林聡美さん、さらに篠原涼子さん・・。
このポジションになれる最近の女優さんというと・・・
ぱっと思いつかないんですね。(それはChappyがただ年をとっただけかも)

このプレイヤー不足の状態になると、
出演者がいつも一緒に感じたり、特に今の視聴者は「飽き」のスピードが速いので「え、またこの人?」となればストーリーが面白くても既視感が強くなるのではないかと思います。

ただ問題は「ストーリー」。これが面白いと思えるものが最近少ないのも事実。
でも「ストーリー」が面白くないのは、脚本家が原因かというと
それもちょっと違うのかな、と。

最近のドラマって 医療か刑事ドラマか漫画原作・・
なんとなくテーマが偏ってるように思っていて、
それは新ドラマが発表されるたびにネットニュースのコメント欄では
賛否両論、繰り広げられています。

テレビ離れやコストの問題など色々理由はありますが、
視聴者がリアルを求めすぎた結果でもあると思います。
ドラマって所詮は作り物。
その作品の中は全てが非現実なもので
だからこそ、そこに入り込んで楽しむと自分も現実を忘れてストレス発散できる・・・・。

ただ、今は「え、こんなこと現実でありえる?」とか
「これって法律上ダメなんじゃ?」「こんなの、うちの会社じゃクビ」など・・・
現実に生きる自分の世界戦の延長線上にドラマを見るので
「ありえない」設定にゲンナリとなえてしまう人が多いように思います。
そうすると、作り手側も「受け入れてもらえる」作風に仕上げる必要が出てくるので
どうしても「ありえない恋愛コメディ」より医療系ドラマなどで「人間像」を描いた方が視聴者受けがいい、ということでしょう。

あえて視聴者を気にしない、時代錯誤なドラマを久々に見たいものです。
だって、かつてヒットしたドラマって
そんなに難しく考えなくても、気軽に見れて
話もシンプルだけど、引き込まれる面白さがありました。
そこに魅力的な演者、ドラマ主題歌・・・
相乗効果とはこういうものか、と。
ただ、こういう「普通」を創り上げるのが一番難しいのかもしれませんね。

さて、今日は「カバチタレ」あたりを見て
現実逃避をしたいと思っています。

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