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ねこはさかながだいすきです。さて、そのあとは?

子供たちがまだ保育園に通っていた頃のことです。
長男が言いました。

「ねこはさかながだいすきです。」

そりゃそうだ、そうだよねー、と思ったら、続きがありました。

「さかなもねこがだいすきです。」

え… ええっ?今なんて言ったの?もう一回言って?

「ねこはさかながだいすきです。
さかなもねこがだいすきです。

だからふたりはいつもいっしょです。」

この子は天才か!なんと独創的。
と思ったら、どうやら保育園で読んでもらった本の一節らしいことが判明しました。

ねこざかなシリーズ。
図書室から借りだして、子供たちと一緒に読みました。

はじめて読んだとき、どうしても固定観念がつきまとう私は、最後はきっとさかながねこに食べられてしまうに違いない、と思いました。
ところが、話はどんどん逆の方向に展開していきました。

ねことさかなはお互いが好きすぎて、とうとう、ねこがさかなの口の中に入ってしまいます。そしてそのまま、ふたりは一緒に泳いで歌います。

ふん ふ ふ ふーん。
にゃん にゃ にゃ にゃーん。

結局、手に入れる機会を逃してしまい、この本は手元にありません。
ですので今も記憶を頼りに書いていますが、何度も図書室から借りだして読んだ本、たぶんそれほど間違っていないと思います。

ふん ふ ふ ふーん。

このフレーズも、我が家の流行語大賞にしたいほど、みんなで声を合わせて言った記憶があります。


保育園の先生が言ってくださいました。
「〇〇ちゃん(長男)と△△ちゃん(次女)は、本を読み聞かせるときの目の色が違うんですよ。きっとおうちでたくさん本を読んでもらっているんだろうねと、園でも話しているんですよ。」

本は、家でもたくさん読みました。
保育園でもたくさん読んでもらいました。
子供たちにとっても、親にとっても、あの頃に出会った本は、宝物です。

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