![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/113924243/rectangle_large_type_2_545ae1ca4c9e20c6761149afa52cb0ae.jpeg?width=1200)
アンモナイトの殻
友人からもらった化石たち。
前回は、光るアンモナイトをご紹介しました。
実は、光らないアンモナイトの化石もいただきました。
こちらの方が、いかにも化石、という気がします。
![](https://assets.st-note.com/img/1692560548715-CD9Yxyh1Bo.jpg?width=1200)
アンモナイト
ペリスフィンクテス(Perisphinctes)類
・中生代ジュラ紀後期
・約1億5,500万年前
・フランス南部産
ペリスフィンクテス。採集される地層がジュラ紀後期に限られるため、その時代の示準化石 となっています。
※示準化石=その化石をふくむ 地層が堆積した時代がわかる化石。短い期間に広い範囲で栄えていたことが条件になります。
一口にアンモナイトと言っても、巻きかたや、殻の表面に肋(ろく=表面の筋)やくびれ、突起といった装飾をもつもの、装飾を全くもたないものなど、さまざまです。このペリスフィンクテスは、肋の間隔が狭く、整然としていることで知られています。
![](https://assets.st-note.com/img/1692561433796-2IpmhRx71D.jpg?width=1200)
波紋が刻まれたような殻を持つペリスフィンクテスも、私が大好きなアンモナイトです。
以前にもご紹介した「海からの贈物」という本の中に「たこぶね」という章があります。ペリスフィンクテスが好きなのは、この本に書かれたたこぶねを思い出すからかもしれません。
半透明で、ギリシャの柱のように美しい溝が幾筋か付いているこの白い貝は、昔の人たちが乗った舟も同様に軽くて、未知の海に向っていつでも出帆することができる。本に書いてあることによれば、この貝の名前(Argonauta)は黄金の羊毛を探しに行ったイアソンの船から取ったもので、船乗りにとってこの貝は晴天と順風の印になっている。
一億年以上前の海に生きていたアンモナイトは、時空を超えて、その姿を今に伝えます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?