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赤玉土は土でした

紫陽花の挿し穂に挑戦した今年の夏。
ダメモトで、近所の紫陽花から種らしきものを採ってきて挿し穂の根元にばら撒いてみました。

そうしたら、小さな小さな芽が!

挿し穂用の赤玉土に芽吹いたので、園芸用の土に移植することにしました。

あれ?赤玉土から根が突き抜けている!

実は私は、赤玉土のことを、軽石のような石だと思っていたのです。

根が石の中にある隙間を根が突き抜けた?
いや、そんなわけないでしょう。
もしかして赤玉土は、石ではなくて土の塊?

紫陽花の芽を植え替えた後、赤玉土を潰す実験をしてみました。

見事に潰れ、土の姿になりました。

赤玉土は関東平野に広がる火山灰が降り積もって出来た土壌、関東ローム層の赤土から作られています。赤土を乾燥させてから振るいにかけて、粒の大きさごとに分けたものが赤玉土となります。土にはpHが記されており、これを指標にして植え込みに使う植物を選んだり、配合するときにpHを調整したりします。赤玉土はpH6.0程度なので、弱酸性の土になります。

また、赤玉土は腐葉土などと違い、無機質な用土になります。そのため雑菌などが繁殖しにくく、挿し木などによく使われます。

lovegreen.net「使い勝手がいい!赤玉土基本的な使い方や種類・特徴について」
https://lovegreen.net/plantcare/p111527/

排水性に優れ、雑菌が繁殖しづらいため、挿し穂に適している。
でも、栄養分を含まないので、必要に応じて施肥や移植が必要。

なるほど!すごいな赤玉土。
君は石ではなくて、やっぱり土だったんだ!
そんな当たり前のことに驚いた次第です。

おまけ

他の土はどうなんだろう、と考えていて、赤玉土と同じく水はけがよい鹿沼土のことを思い出しました。

「鹿沼土」は、「かぬまつち」と読みます。「土」という字が付いてはいますが、実は鹿沼土は軽石の仲間で、有機質や肥料分はほとんど含まれていません。栃木県の鹿沼市にある関東ローム層で、群馬県の赤城山が噴火したときの火山灰がたまって風化したものが「鹿沼土」として利用されています。

鹿沼土とは
https://agripick.com/1488

なんと!こちらも赤玉土と同じく関東ローム層出身。でもこちらは、土ではなく、軽石でした。

鉢植え断捨離中なのに、園芸店の土コーナーを見に行ってしまいたくなる、今日この頃です。


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