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東急線フリーペーパー

前、東急線沿線で配布されているフリーペーパーSALUSの連載の話をしました。
理学博士の佐治晴夫先生が受け持っている連載で、大袈裟でもなんでもなく、読むだけで前向きになる珠玉の言葉が綴られています。

先日、駅でSALUSの姉妹誌として創刊された、SALUS well-being創刊号を見つけました。冒頭に「人生100年時代を幸せに生きるには?」と題された佐治先生の記事が載っていました。

このフリーペーパーをゲットするためだけにでも、東急線に乗る価値があるくらい、素晴らしい内容ですが、全部載せると問題になりそうですので、一部分だけ、どうしてもご紹介したい言葉を抜粋させていただきます。

一人称で考えれば、自分の誕生も終焉も意識の外ですから、一人称の人生は永遠です。思う存分、冒険旅に出ることの先に最高の未来が待っていることは確かです。

東急株式会社『SALUS Well-being』

死の瞬間が間近に感じられるほど迫ってきたら、この言葉を素直に受け止める自信はありません。ですが、以下の言葉と共に読むと、人間はここまでの境地に辿りつけるものかと、うなりたくなります。

そして、仕事場には、自分のピアノとパイプオルガン練習用の電子オルガンを持ち込み、キタキツネ相手にぽつりぽつりとお稽古していると、悪性がんで余命宣告されていることなど忘れてしまいます。

東急株式会社『SALUS Well-being』

一瞬一瞬を大事に生きることの積み重ねが人生。
一瞬はわずかな時間を表す言葉ではなく、まさにこの瞬間、我々が存在しているということ。
過去の自分も未来の自分もなく、ただ、今を生きることだけがすべて。


この佐治先生の言葉が必要な方のために、沿線で紙配布するだけでなく、ネットでバックナンバーを見られるようにしてもらえませんか。

フリーペーパーに巻末アンケートがあったので、そう書いてみました。

記事全体から伝わってくる文章の力。言葉のあたたかさ。
ここでご紹介した一文から、そのわずかでも伝わるといいのですが。

言葉は必要な人のところに届いてこそ、価値があるのだと思います。

おまけの話

冒頭の記事の写真を撮った時、tuwabuki さんが、同じタイミングで竹を撮っていらっしゃいました。言葉を交わさずとも、同じ気持ちを味わえることもあるようです。note では、それがよく起きる気がします。

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