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【銘柄分析】eMAXIS Neo 12月運用報告まとめ #10

こんにちは、chapiのすけです。

eMAXIS Neoシリーズの12月運用報告書が出ましたのでまとめてみたいと思います。

eMAXIS NEOについて~前提情報~

最近注目され始めているようなので、改めて基本的な情報をまとめておきます。

・指数の特徴
ベンチマークとしているS&P Kenshoニュー・エコノミー・セレクト指数の各指数の加重方法は調整済均等加重平均となっており、有名なS&P500のような時価総額加重平均とは異なります。組入れ銘柄の株価や時価総額に関わらず、組入れ比率が均等になるように定期的にリバランスされます。リバランスの時期は5月と11月になりますので、12月はリバランス後約1か月経過した状態となります。
※実際は臨機応変な調整が行われるようで、組入銘柄の入れ替えも随時行われるようです。ただ、大規模なリバランスは年2回のみです。後は各株価の変動によって組入れ比率が入れ替わります。

・組入れ銘柄の全リスト
運営会社である三菱UFJ国際投信様に問い合わせてみたのですが、月次報告の上位10銘柄のみしか公開していないとのこと。正確には運営会社側では公開可否の判断ができず、KENSHOテクノロジーズが公開している情報に限られるそうです。そのためNeoシリーズの全組入れ銘柄は現時点では不明なのですが、魅力的な銘柄が組入れられているのは間違いなさそうです。
※窓口の方、とても丁寧に対応していただきました、これからもよろしくお願いします!

さて、ここからは12月の運用報告書のまとめです。今回はまとめメインなので考察少な目、ライトなnoteになっています。

組入れ上位10銘柄まとめ

全部で9種類ありますので、3分割して表にまとめました。
12月末時点での各組入れ上位10銘柄と比率、前月からのup/down、および基準価額と純資産総額の変動をまとめています。

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順番は私の期待順ですw

リバランス後まだそれほど時間が経過していないので、順位の変動は激しいと思います。組入れ比率もそこまで差がないものとあるものとで分かれます。特に組入れ銘柄数の少ない、ウェアラブル、ナノテクノロジーの比率変動は大きいです。また遺伝子工学は銘柄数が7つも増えています。先月TOP10に入っていない銘柄が多くランクインしているのはその影響もありそうです。

あくまで単月ですので、これだけで全てを語るのは無理があると思いますが、純資産増減率の変化は非常に面白いかと思います。

・純資産増減率上位
1位:ナノテクノロジー +140.26%
2位:バーチャルリアリティ +133.45%
3位:自動運転 +101.25%
いずれも100%以上の上昇、つまりたった1ヶ月で純資産が倍以上に増えています。Neoシリーズの中でも特に注目されている表れかと思います。

・基準価額騰落率上位
1位:バーチャルリアリティ +17.88%
2位:ナノテクノロジー +11.82%
3位:遺伝子工学 +11.15%
ワクチンの緊急承認や2Q決算の結果が反映されているのかもしれませんが、ちょっとそこまでは分析できていません、すみません。
なお、2020年に絶好調だった自動運転の12月パフォーマンスは9種中6位でした。NIOの組入れ比率が下がっているのですが、NIO自体が11月に高値をつけて調整に入ったことが影響していると思います。ただ、年明け以降再び暴騰していますので1月の月次報告書ではまた順位が上がっていると思われます。

今後の展望

12月の報告書の内容を受けて…というわけではないのですが、2021年の各シリーズの展望についてざっくりとこのように考えています。まず、株価に影響を及ぼしそうな大きな要因としては3点。

①バイデン政権誕生による各種政策の方向性はどうか
②コロナ禍が終息し景気回復へ向かうかどうか
③金利上昇に伴い大規模金融緩和の早期切り上げがあるかどうか

①についてはクリーンエネルギー分野が注目されていますが、特に自動運転は多少の影響を受けると思われます。
②については景気循環株の復活が想定されます。Neoは全体的に資本財セクターの比率が比較的高いので、コロナ禍の終息と合わせて価格上昇が期待できると思います。
③についてはもし仮に起これば株式市場全体にとってマイナスの要因となりますが、特に割高と言われている株が影響を受けるということを想定するならば、ウェアラブルやフィンテックあたりは多少なりとも影響を受けるのでは、と思っています。
遺伝子工学やナノテクノロジーのパフォーマンスも良いのですが、私はこれらは比較的中期で見るものと思っているので、今年だけでなく、今後数年かけて安定した上昇を見せていくことを期待しています。

いずれにしても組入れ銘柄数が少なく、ボラティリティが高い投信です。インデックス型ではありますが、中身はアクティブ寄りのパッシブ運用といっていいと思いますので、値動きは激しいと思います。
#これらは個人的見解なので、購入を検討される場合はご自身でもよく調べてみてくださいね。

とりあえず、コロナ禍終息、景気回復という流れになればどのシリーズも追い風だと思いますので、ネガティブ要因を打ち消すくらいのパフォーマンスを期待したいですね。私は今年もNeoに期待しています。

今回は短いですがこのへんで。

それでは。

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