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永遠の恋たち。

私は片想いも立派な恋、恋愛だと思っている。 

特に片想いが多かった私は、叶わなかったたびに、
ハートがパリーンと何万個にも割れ、
粉々に砕け散ったカケラたちを拾い集めての繰り返しだった。

失恋とはハートから差しのばした手が切断されるようなもの。
目にな見えないけど、傷口から血は永遠と流れ続ける。
出血多量で死んでしまうんではないかというくらい。
だけど、誰もそんな大変なことが起こってるとは想像できない。

自分の顔も何もなかったように笑ったりしているから、
心の中は激しい嵐で、
胸も苦しくて、窒息してしまいそうで、
涙の海で溺れてしまいそうになのに。

例え相手に傷付けられても、
やっぱり好きなのは、好き。
だって、そういうところも含めてぜーんぶ好きだから。
だから好きでいることはやめなくていいと思う。

フレッシュな傷が癒えても、
ふとした瞬間に相手のことを思い出す、瞬間。
懐かしい風景。
相手の香水やシャンプー、石鹸の香りを街中で感じた時。
面影のある横顔。
相手のことを考えながら聞いていた音楽が流れた時。
思わずドキッとするようなシルエットや後ろ姿。
似たような声質。
様々なトリガーによって、一瞬であの時にタイムスリップする。

私は一度愛した人は、
例えその時叶わなくても、結ばれなかったとしても、
パラレル・ワールドでその人との人生は叶っていると思っている。
物語の展開やエンディングを読者に選ばせる本のように。
あの分岐点からもう一人の私がその人と、もう一つのストーリーが始まってる。

そう思うようになってから、
失恋相手に執着がなくなった。
どこかでみちゃんが過去の好きだった人、それぞれとのストーリーを歩んでる。
そう思うと、今自分がいるストーリーを一生懸命生きようと思える。
他のみちゃんたちも、それぞれ一生懸命に愛して、生きてるから。

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