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【歌い手編29】ベルカント唱法の発声法を教えて その4(3種類の呼吸法 編)

今さら聞けない歌い手お悩みあるある29

歌う時の呼吸法は普段意識せずに行なっている胸式呼吸と異なっていて腹式呼吸を使います。胸や肩を持ち上げずに横隔膜で呼吸する、この腹式呼吸では歌唱するメリットは沢山あります。今回は腹式呼吸はもとより歌い手がやってしまいがちな間違った呼吸方法を知る事で、歌唱力上達に繋げてみましょう。

1.知っておくべき3つの呼吸法

1-1:鎖骨呼吸(最も避けるべき呼吸法)

1-2:鼻から息を入れる呼吸法(避けるべき呼吸法)

1-3:腹式呼吸(最も有効的な呼吸法)

1-1:鎖骨呼吸

鎖骨呼吸は3つの呼吸法の中で最も望ましくなく、絶対に避けなければならない呼吸法です。別名肩甲骨呼吸とも呼ばれています。これは胸の上の方を持ち上げ、腹部を引っ込める呼吸の方法で、発声器官の調整にも負担がかかり最終的には壊れてしまいます。胸を張って肩を持ち上げるために、首の筋肉が緊張するため、連鎖的に上半身全体に広がり硬直させます。音の支え保つ感覚がなくなり締めて封じ込める感じになり、次第に喉声になります。また横隔膜を使用せずに狭い胸部に空気を詰め込む為にブレスの能力が下がっていきます。

1-2:鼻から息を入れる呼吸法

この呼吸法は最近になって実行され始めましたが、ベルカント唱法によると、鼻から息を入れることが不都合な理由は3つあります

(1)大げさでぎこちないこと

(2)必要な空気の量を、素早く静かに吸い込めないこと

(3)胸部を構えて呼吸してしまうこと

歌唱をしてくると喉が渇いてきます、その為口からではなく鼻から呼吸した方が空気もある程度温まり防げるかもしれませんが、これは根源的な解決方法にはなりません。この喉の渇きは発声器官の警鐘である事も多くあります。

1-3:腹式呼吸(最も有効的な呼吸法)

肺の下部や腹部を広げて体内に息を入れる方法は助骨呼吸とも呼ばれています。吸う度に腹部が膨れる事が特徴のこの腹式呼吸は胸や肩は静かに脱力させておく事が大切です。この呼吸法は身体の前面だけでなく、背面や側面もわずかに一緒に広がります。脱力してリラックスして寝ている時の呼吸法がこの腹式呼吸になります

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参考文献:ベル・カント唱法―その原理と実践 単行本 – 1986/12/1


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