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エンドレス・オーシャン

というわけで気合入れて予約までして購入した「FOREVER BLUE LUMINOUS」、今朝からさっそく潜ってみた。

そもそも見た目だけで買っているのでどういうゲームなのか知らなくて、知らない方が初めての体験になって面白いかなと思って臨んだんだけど、いや、やっぱりプレイ動画見ておくんだった…。結論から言うと、まあまあガッカリだ。

これは確かにダイビング体験ゲームだった。それも海底を探索する目的ではなくいろんな魚を発見して図鑑をコンプすることを目的としたもの。
製作者の熱意はおさかな図鑑に99%注がれてて、ダイビング好きというより海の生き物が大好きなんだろうなと。この生き物はこういう色でこんな大きさでこういう風に泳ぐんだよーというのを声を大にして言いたい人が作ったというのがひしひしと伝わる。どっちかいうとPCゲームでありそうなマニアックな、好きな人には刺さりまくるゲーム。

で、それだけだとゲーム性がなさすぎて任天堂の看板背負って出すのは憚られる、それで間口を広げるために無理やりゲーム性をねじ込んでる感じで、しかもそのゲーム性がびっくりするほど面白くないorz
ダイビング体験、コレクション収集というメインのテーマが自分のぺースでゆっくりと、リラックス目的でやるものなのに対して、ここにねじこんでるゲーム性は「できるだけ早く青く光る魚を全部見つける」というもの。その魚の種類が何かなんてまったく無関係、見る必要なし。「いろんな魚がいるね、これはなんて魚だろう?」と見ていくことを楽しみとしているメインテーマに対して、「魚には二種類ある、光る魚とそうでない魚だ」と真っ向から反するゲーム性なのだ。なのでメインテーマ目的で購入した人がこのゲーム性を楽しいと思うわけがない。
一方で、「フィールドの光るターゲットを誰よりも早く多く見つけてポイントゲットする」というゲームが面白そうだと思って買った人がいたとして、このゲーム、バリエーションが全くない。フィールドは自動生成で毎回変わるけど、このゲーム性においてフィールドの構造はあって無いようなもの。操作が難しくて入りにくい場所がある、なーんてこともないし、二人以上で協力してカラクリ始動させないとというものでもない。1回やったら飽きん?パーティゲームか?

というわけで、マルチプレイが推奨されてる本ゲームだけど、マルチでやる意味はまあないなということでシングルプレイで気が向いたときにぼちぼちやるかな。
あと他にもガッカリポイントがあって、そりゃ600種類もの魚を3Dで描いてんだからひとつひとつに力入れるのにも無理があるとはいえ、動きがもうちょっとリアルになるんじゃないかと期待してた。少なくともメトロイドドレッド以上のものは担保されてると思ってた。見た目、表面の造形は本当にきれいでリアルで良いけど、ひれの動きとか転回する時のカクついた曲がり方とか…なんか不自然な箇所が目についてしまって。アップで見せる仕様が仇になってる感じ。遠目ならそこまで気にならないかも。
あと、海水魚と淡水魚が入り乱れてるのはやっぱりぞわぞわする…それよりもなによりも、普通に古代の生物混じってへん?
シーラカンスまでは、あれは現存するんだっけ?とか思いながら進めてたけど、アンモナイトとか出てきた日にゃ…名前からして古代生物っぽいのが出てきてハテナが並びだしたし、何も知らない子供たちがこれやったら海と川と時代がぐっちゃぐちゃになって教育上よろしくないのでは…。

あげく恐竜いるしね…

とまあ文句ばかり並べ立てるのは、やっぱり期待が大きすぎたというところで。
イワシやトビウオの群れを見るのは気持ちいいし、いろんな種類のエイ、熱帯魚もかわいい。リュウグウノツカイが長いひれをなびかせて優雅に泳ぐ姿もいい。ウツボのぬめぬめ感のある模様やドラクエスライムみたいな表情も好き。
疲れた時に特に何も考えずにプレイするのには充分な作品だ。


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