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20240119注目ニュース_日経平均33年11カ月ぶり高値 米株連動に戻った日本株

昨日の日経によると、日経平均株価が33年11か月ぶりにその高値を更新したそうだ。33年11か月ぶりってすごいな、、ということで改めてこの日経平均の推移を見てみてこの高騰が中小企業に与える影響という観点で少し考えてみたいと思う。

■そもそも日経平均とは?
日経平均株価は、日経が選定した東京証券取引所上場の225銘柄によって構成される株価指数。これらの銘柄は、日本の産業構造を幅広くカバーしており、特に電子機器産業が24%を占めていることが特徴だ。日本経済の好不況を示すバロメーターとして広く認識されている。

日経平均を構成する 225 銘柄は、市場流動性やセクターバランスをもとに、定期的に見直される。長期間にわたる継続性の維持と産業構造変化の的確な反映という 2つの側面を満たしながら、市場流動性の高い銘柄で構成する株価指数を目指している。

日経平均株価 算出要領
https://indexes.nikkei.co.jp/nkave/archives/file/nikkei_stock_average_guidebook_jp.pdf


出典:東証マネ部!
https://money-bu-jpx.com/news/article044547/

■日経平均の推移
日経平均の推移を確認できるチャートがないか探したところ、社会実績データ図録さんが公開している図表がわかりやすかったので紹介する。これをみると、バブル期の史上最高値に近づいていることがわかる。短期・長期の評価はあれど日本株の価値が認められているということだと思う。


出典:社会実績データ図録
https://honkawa2.sakura.ne.jp/5075.html

■中小企業にとっての影響は?
日経平均株価の高騰が中小企業に与える影響を、ポジティブとネガティブの両面から考察してみる。

<ポジティブな面>
株価の上昇が市場全体の信頼感を高めることで、消費者や企業の支出意欲が増すため、中小企業の製品やサービスへの需要が拡大する可能性がある。また、資本市場が活況を呈することにより、中小企業の資金調達が容易になり、新規事業や設備投資の機会が広がる可能性がある。

<ネガティブな面>
一方で、将来的な株価の下落は市場の冷え込みを招き、中小企業の製品やサービスに対する需要減退のリスクをもたらす。また、金利の上昇は資金調達の困難化を引き起こす可能性がある。これは特に、賃金上昇の圧力が高まる中での経済活性化が重要な時期に最悪のシナリオとなり得る。

最悪のシナリオにしないためにも緊縮財政傾向の国には積極的な財政出動を求めたい。中小企業にとって賃金値上げは経済成長なしには持続できるものではないと思う。一方で我々中小企業経営者は国のサポートに依存するだけでは不十分。中小企業としては、最悪のシナリオに備え、経営の強化をスピーディに進める必要がある。結局のところ、全ては実績で判断されるため、外部環境の変化を言い訳にすることはできない。

注)トップの画像は日本経済新聞さんのデータ(日経平均株価)を利用させて頂きました。
https://www.nikkei.com/markets/worldidx/chart/nk225/?type=10year

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