見出し画像

小学生低学年からのビルドアップ〜広い方へ〜

今回は前回の続きで広い方へというテーマでお話ししていきます。

はじめに

サッカーにおいて攻撃時は狭い方から広い方へというのは基本的な考え方です。なぜなら相手選手が多くいる方向へボールを運ぶと相手ボールになる可能性が高く、ゴールを狙う上で効率が非常に悪いからです。選手はわかっていてもピッチに立つと守備のプレッシャーや、仲間の状況のを確認するのに必死になり、判断が難しくなります。

広い方へ

小学低学年の場合広い方へ行く理由がいまいちわかっていない可能性があります。「なぜゴールと違う方へ行くの?」「なぜ相手をドリブルで抜いてはいけないの?」「広い方へ行って何が変わるの?」このような疑問を一つずつ解決していかなければなりません。まず広い方向へ行けなければいけない理由を説明します。自分たちの得点より、自分たちの失点の方が代償は大きいことを理解させます。低学年はピッチも狭く、どちらも点が入りやすいため取られたらすぐ取り返せばいいという考えになる選手が多いです。今はすぐ点を取れるかもしれないが、今後広いピッチで相手のディフェンス能力も上がれば点はとりずらくなるし、失点もしやすくなることを体感的に理解させないといけません。そのためには、前回の記事で話しましたポジションの概念が必要となります。ボールを持った選手に対して他の選手はどの位置に居なければならないのか。団子サッカーになる理由としてボール方向に近づきたくなる習性があります。それはボールに触れたい、近くで状況を見たい、自分も参加したいなどがあります。ボールを持っている選手以外の選手は場所に留まることをしなければなりません。その一つの練習方法としてスペースを区切るトレーニングがあります。

画像1

トレーニングメニューによって選手の意識づけは変わりす。このやり方を続けるのではなく次はFWの選手の制限をかけたり、CBの選手のトラップの向きに制限をかけた練習をします。その後、味方の選手には3メートル以上離れる。という制限をかけます。この練習を繰り返すことによってポジションによってどのような働きがあるのか感覚で理解できるようになります。線の引き方を固定すると子供のプレー発想が奪われる可能性があるため日によって自由度を上げていきましょう。コンセプトとして立ち位置やポジションを知ることが重要となりますのであくまで練習の一環として意識づけを行いましょう。

ここから先は

17字

¥ 200

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?