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~野球漫画のアンチテーゼ~ 『ONEOUTS』を語る

推薦図書として、『ONEOUTS』を語っていきます。


作者は「LIAR GAME」で有名な甲斐谷忍さん。

作品自体は、リーグ優勝を目指す天才バッター児島のストーリなのだが、メインは闇賭博「ワンナウツ」で無敗の渡久地がとある経緯から球団に入団し、リーグ優勝を目指す話です。

甲斐谷さん本人が、野球漫画のアンチテーゼとして作られた とコメントしている通り、渡久地は「球種がストレートのみ」、「急速は最高で130km/s程」、「勝つためには人をも欺く大悪党」といった今までの野球漫画にはない要素を持っています。

ただし、「ボールの回転数を制御できる」「研ぎ澄まされた制球力」「3日連続で投げきれるほどの体力」「悪魔のような洞察力」を持っていますが..。


本作品の見どころとして、負け犬根性丸出しのチームメイト・お金以外興味のないオーナがいる球団で、渡久地が難癖の強い球団相手に勝利を掴み取るところにあります。

また、展開の場面毎に心理的テクニックの解説が入っているため、最低限の野球ルールが分かれば読みやすいと思います。


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