【映画の感想#27】映画版名探偵コナン 第7作目~第9作目
映画版コナンの感想の3回目。今回は第7作から第9作の感想を書く。今回の中で推せるのは迷宮の十字路かな。やっぱり平次とコナンのコンビはいいね。
■迷宮の十字路(クロスロード)(第7作 2003年)
コナン君の映画初の関西出張編。どちらかと言うと服部平次君にスポットを当てた作品で、コナン君と京都の街で殺人事件の真相を探る話。あまりよく知らないけど義経と弁慶の話とか、京都の路地の名前を覚える歌とか、なかなか興味深い話が出てきて楽しい。勧進帳とか一度ちゃんと見てみたいな。
なかなか平次が派手なアクションしてて、ここもなかなかの見どころだった。バイクで追っかけっこしたり、剣の勝負したり。でも高校生探偵なのに、犯人を特定するために短刀でわざと自分を切りつけさせるって、さすがにやり過ぎかと。和葉ちゃんのサポートが無いと平次はやばいね。
ところで今回から京都府警の綾小路警部が登場する。ペットのシマリスを連れているって設定凄いんだけど、公務員として大丈夫なのかってとっても気になった。そんなわけでなかなか見所あってレベルの高い作品だったんじゃないかな。
■銀翼の奇術師(マジシャン)(第8作 2004年)
キッドがメインで活躍する回。前回キッドが出た世紀末の魔術師からの繋がりがちょいちょい出てくる。中森警部との因縁やキッドが新一になって現れたりとか、世紀末の魔術師を見ておくと、そういった部分がクスッと来る。ちなみに今回はクイズもキッドから出される。
飛行機内で毒物暗殺事件が発生して、それをコナンが解決するんだけども、映画の半分ぐらいで事件は解決してしまう。後は飛行機を着陸させるパニックムービー。ちょっと探偵するところが少なくてこれでいいのか、という気もするんだけど、飛行機が墜落する危機の中で友情やら恋愛やらあって、なかなか面白かった。
ところでコナンの話の中で出てくる殺害動機で、そりゃあ殺してもしょうがないよな、と思えるものがある。今回もそういう類で、嫌がらせを受けて夢を潰されたってのが殺害動機なんだけども、だいたいコナンが「それでも殺しちゃだめ」って一喝するの、どうなんだろう。もうちょっと情状酌量の余地があると思うんだけどな、なんてモヤモヤするのは私だけなのかなあ。
■水平線上の陰謀(ストラテジー)(第9作 2005年)
いきなり船が沈む話から始まるので、何となくタイタニックをイメージしてしまうけど、予想通り今回コナンくん達が乗るアフロディーテ号も沈みます。過去の沈没事件は人為的に起こされたもので、その首謀者が今回の船の船長。そしてその時の遺族が復讐のために、関係者を殺害し船を沈めようと企てる。
正直なところ、なんだかなという感じの作品。話にどうも脈略がなくて、犯人の計画も中途半端でたまたま上手くいった感じだし、尺が短かったから無理矢理話を引き伸ばしてる感じがするところもあり。
蘭ちゃんも忘れ物をしたからって、沈みかけている船から脱出せずに忘れ物を取りに帰ってピンチになるなんて、ちょっと危機意識低すぎやしないか。蘭ちゃんって時々、感情で危険な行為をしてピンチになるのがイラッとする。今の時代ならありえない。
見ていて退屈はしなかったけど、あんまり良い印象は残らないし、残念ながらまた見ようという気にはならない作品だった。
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