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【たわごと#236】結局組織が変わらないとパワハラは無くならない

またも日大でパワハラ騒動が持ち上がった。今度はラグビー部で、コーチが学生の頭に爪楊枝を刺したり、未成年の学生に飲酒強要したりした挙句、パワハラがバレそうになると生徒を脅迫するという始末。アメフト部が問題になった時にテレビで日大ラグビー部の生徒が「うちはタックル部じゃないです」なんて楽しそうに話してたけど、まさか数年後に同じ事になるとは思わなかっただろうな。

このコーチだけど年齢は40代らしい。まだパワハラが普通に行われている中で育って、時代の変化についてこれなかったんだろうなと思う。問題が発覚して次々とパワハラが行われた写真やLINEが出てくるのを見ると、そもそも隠す気もなくて、しつけとか教育とかコミュニケーションとか考えていたんじゃないかな。私も同じ40代だけど、世の中の流れに合わなくなってる人は度々見かける。30代になったばかりの頃に「今どきの若者は」なんて言う人が出てきてビックリしたな。

まあ時代にあわせられない人って考えるとちょっと可哀想な部分も感じるけど、やっぱりそういうのが出来てこそコーチであり年配者の務めなので、世間からお咎めを受けるのはしょうがない。それよりも違和感満載なのが大学の対応だ。今回の件に対して、以下のようなコメントをラグビー部の部長の名で出している。

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一見謝罪しているように見えて、何も謝っていないのにびっくりする。「コーチは大学とは関係ない人間だし、隠蔽なんてしてません。学生ファーストだからマスコミや世間は波風立てて、学生の邪魔しないでくださいね。」と私には読めたが、いかがだろうか。パワハラコーチも雇う大学があってこそ生存できるというところか。大学に関係ない人間に、自分の大学の自分の部活の自分の生徒に指導させるなんて常軌を逸している。そもそも学長がコメントしていない点で、この問題の大きさを理解していない証拠だろう。

大きな組織が時代の変化に対応するというのは、想像以上に大変な事だ。人間って単純なもので、周りに10人も自分の考えと同じ人がいれば、他に何百人もの異論を唱える人がいても、自分の言うことは正しいと思ってしまう。組織の中で人に囲まれていると、当たり前過ぎる常識すら分からなくなってしまう。そうやって足を踏み外す政治家や偉い人がたくさんいるのはテレビを見ていればよく分かるだろう。私も偉い立場になったら足を踏み外すだろうな。そんなわけで日大のような巨大組織のリーダーっていうのは大変な仕事だと思うけど、だからこそこういう不祥事に目をつぶらないで立ち向かって欲しいなと思う。

#たわごと #日記 #日大 #ラグビー部 #パワハラ


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