【映画の感想#24】サバイバルファミリー
Amazonプライムビデオの予告で見て面白そうだったので視聴してみた。ある日突然、電気ガス水道、電波関係といった生活インフラが世界同時に止まり、奮闘する一家のお話。主役は小日向文世さん。小日向さんってドラマとかでよく見るけど大体はバイプレーヤーなので、主役の小日向さんって始めてみるかもしれない。監督は「ウォーターボーイズ」「スイングガールズ」「ハッピーフライト」なんかで有名な矢口史靖監督。実は監督デビューあたりの矢口監督作品が好きで、ウォーターボーイズ辺りまではよく見てた。
正直言って最初の30分ぐらい、本当に地雷踏んだと思うほど酷い映画だった。とにかく今っぽくなくて現実味がない描写がたんたんと続く。父親の会社、や母親の井戸端会議の話題、息子や娘の学生生活などなど、なんか昭和感が溢れていて、もともと矢口監督ってこんな感じだったな、なんて思いつつもあまりに酷くてみるのを辞めそうになった。
でも中盤に差しかかるあたりから、徐々に面白くなっていく。結局家に居ても何も改善しないので、家族揃って熊本の祖父の家に行くことになるんだけど、当然自力で行くしかなくて、自転車で向かう事に。日が経つごとに水を売り値が高くなり、そのうちに物々交換になっていったり、食べ物の確保なども難しくなっていったりする中で奮闘する姿が面白くもあり、勉強にもなり。家に籠っているだけの今がどれだけ幸せなんだという気分になるぐらい。色々と書きたいけど、ぜひ映画を見て楽しんで欲しい。色々と描写が雑なところもあるけど、私はあまり気にならずに楽しめた。
個人的に見てて楽しかったのは娘役の葵わかな。名前は知ってたのに、ちゃんと演技を見るのが初めてで。結構役者に注目してみているんだけどな。序盤は作品同様、違和感だらけでこれは酷いなんて思いながら見てたけど、結構良い演技だった。綺麗と可愛いのいいとこ取りみたいな役者さんで、これから楽しみだなと思う。あと小日向さんのクズ親はダメだね。クズ過ぎて引いてしまった。小日向さんには良き父親を演じて欲しい。あ、上手すぎるって事ですよ。
なんか自分の好きな矢口史靖監督が、まだまだいい映画を作っててくれて本当に良かった。久しぶりに昔の作品でも見てみようかな。
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