今日、怪我をしました。#1緑とオレンジ

とにかく見慣れた景色にたどり着きたいという一心で歩きました。

苦手なパンプスを履いて知らない道を急ぐのはとてもストレスになります。 道はアスファルトならまだよかったのですが、ガタガタのタイルでパンプスのヒールがタイルとタイルの間に挟まってとても歩きづらい。

それでも、会社へ3日目で遅刻するのはまずいという焦りから歩きました。

そうしたらどうでしょう。

パンプスでグラつく足元にヒールがタイルに挟まって、道端で思いっきり転んでしまったのです。

大人になってから道で大胆に転ぶってなかなか機会がないですよね。転んだとき足がぴきっと鳴ってかなりの痛みが走ったのですが、私は焦りと恥ずかしさで痛みを紛らわして、泣きそうになりながらしっかりと立ち上がって歩きました。

予想通り、なんとか見慣れた道にたどり着いて一安心したのですが今度はだんだんと右足がじんじんと痛くなってきました。 

先ほど転んだ部分が熱くなっているのです。

それなのに自分の体が痛いという感覚のおかげで、出社に対して緊張してる場合でなくなり、今朝の冷や汗もなくなって、大きく息を吸うことができたのです。大げさにも生きていることを実感して、とてもうれしかった。

その時その道の通りの家に柑橘系の木があったのですけれど、今までは会社への緊張で見ていても見ていないようなものだったのが、痛みである意味リラックスできたおかげで葉の緑色と果実のオレンジ色が鮮やかに目に映りました。とても生き生きとしてとても美しく感じた衝撃は忘れたくない。

くどくど長くなってしまったけれど 

私のこの怪我をしたために得られた小さな感動を、この体験を今日はとにかく伝えたかったのです！