始まりはポトスを買ったこと。
私の家はそれはそれは汚かった。
床に散らばったおもちゃを踏まない日はなかった。日々に押し流されて片付ける気力がわかない。溜まっていく物。増えていく物。
使っていないのに捨てられない物と、
子供が小さい頃からの服や絵、思い出の数々。
それも去年までの話だ。
今年、我が家は少し生まれ変わった。
……どうしてきれいになったのか。
●始まりは家の中にポトス(植物)を置いた所からだった。
私は家の中が嫌いだった。
溜まる家事と密室の育児…
家の中の私は疲れていた。
ふとおもいついて
今年の1月に「ポトス」を買った。
癒されたいと思った。
メルカリで300円。
意外とお手頃だなと思っていたらお手入れもそんなに難しくない。2、3にちに1回水を替えるくらい。これなら大丈夫かも。
そうして初めて家にグリーンを置くことになった。
●「ポトス」をキッチンの目に付くところに置いた。
置いてすぐ、草花好きなうちの子供が
「こんにちは~お名前なに?」
とはなしかけていた。
「ポトスっていうねんで~」
「ポトスっ!!」
教えた側から名前を連呼していた。
「ポトス!ポトフ!ボットフゥ~!!」
●朝一番にポトスの様子をみるようになった。
ポトスが家に来てから起きたらお茶を飲み、ポトスをぼ~っと眺めるようになった。
朝は子供の送りがあるため
ぼ~っとしてる場合じゃないのだけれど、
5分くらいは許してくれ…と眺めた。
時折出てくる新しい葉っぱは、
鮮やかな黄緑色で新鮮な気持ちになったし、透明な瓶に入れて育てていたので
根っこが下に伸びていく所も見える。
「生きてるんやなぁ…」
小さな変化をみるのが楽しかった。
とても愛着が沸いていた。
その内にふと、キッチンが気になった。
せっかくポトスがきれいなのに、
この周り気になるな…
●キッチン周りの整理をし始める。
結果、キッチンは前よりすっきりと、
そして使いやすくなった。
恥ずかしながら日々の使っていないもらい物の食器がゴロゴロ出てきた。
整理すると棚の中に空間が出来て
料理もするスペースが増えた気分も良くなったので、
私は鼻歌をうたいながら朝ごはんにホットドッグを作った。
子供はそれをとても喜んで食べた。子供が口の周りにケチャップをつけてほおばっている姿を見て良い気分が増える。
その気持ちは、ぽつりぽつりと広がって、
私はついに長年放置した服や
玩具を片付けた。
今では部屋のグリーンも3種類ほど増えて
掃除の頻度もあがった。
ポトスを買ったことからお家の中が変わった。
快適と笑顔が生まれましたという話しでした。
これからもポトスと共に
お家を快適な場所にしていきたい。
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