<店長の仕事>
今回は私なりの店長の仕事への向き合い方、考え方をお話ししたいと思います。
私は、新卒から13年同じ業界、同じ会社に勤めていますので、偏った所もあるとは思いますが、管理者として他の仕事でも通ずるものがあればご参考になれば幸いです。
・店長の存在意義
まず会社にとって店長の存在意義とは何でしょうか?
会社が店長に求める事は次の3つだと考えます。
① 店舗予算(売上高・営業利益高)の達成
② 店舗従業員の人知管理・時間管理
③ 店舗設備・資産管理
店舗予算(売上高・営業利益高)の達成
これは、まぁそうだなと考えられると思います。どこの会社も営利目的で存在している以上結果を求められるのは当たり前です。
しかし、読まれている方の中には、「部下の教育や成長も大事な仕事じゃない?」とお考えの方もいらっしゃると思います。
私も店長になりたての時は、部下を成長させてあげれる店長になろうと心に決めたものです。
しかし、それは数年の店長経験の中でそれは違う事を学びました。
なぜ最初に会社が店長に求める事を書いたかというとここをしっかりさせておかなければ軸がズレてくるからです。
結論から言うと、「部下の教育」は手段であって目的になってはならないと言うことです。
部下の教育、育成はあくまで売上・利益の向上の為に行われるべきであってそれができていないなら教育の成果は出ていないと言うことです。
ちょっと厳しい事書きましたが、よくこんな上司はいませんか?
「何で予算が達成できないんだ」
「予算を達成できる為の知恵を出せ」
これは部下の成長の為に自分で考えさせているんだと言う建前でしょうが、
ただの丸投げであり、自らの責任の放棄です。
とは言っても、自ら考え行動に移し結果を出せる人間ばかりではありません。
ではどうするのか?
これは私が上司から実際に教えてもらった事ですが、
「結果が出るまで部下の成長を待つのでは無く、自分がブレーンとなってアクションプランを提示してやる事」
これに尽きます。要はまだ成長段階の部下に対しては、これをやりなさいと指示してやらせると言う事です。でないとすぐ結果が出ません。
すごく極端な話ですが、部下の成長がまだで予算を達成できないなら部下の成長は二の次で部下にやらせて予算を達成させろと言う事だと解釈しました。
部下の育成に悩んでいた時期にこの言葉でハッとさせられました。
店舗従業員の人知管理・時間管理
これも考え方によれば、人件費管理など営業利益の達成の為に必要という手段という捉え方もできますが、項目を分けたのには意味があります。
それは、コンプライアンスなどの問題です。
不正を働いたり、少し前にあった従業員のSNSでの問題行動など世間からの信用を失う事態が発生しています。
万が一そんな事があれば、売上なんて言っている場合ではありません。
会社の倒産の危機すら起こるかもしれません。
また時間管理も近年、残業が多い=ブラック企業の風潮があります。
店長をしていて感じるのは、改善工夫で定時に退社できるし、定時退社を推奨しているにも関わらずできない?やらない人間が一定数いるという事です。
しかし世論では管理できていない上司、会社の責任という事になりますので、部下の時間管理はしっかり行っていく必要があります。
コミュニケーションによる従業員との関わり方などもこの項目になるのですが、それはまた違う機会にしたいと思います。
店舗設備・資産管理
店舗設備・資産に関しては、経営の視点が必要になります。
店舗として売上・利益を上げるだけで無く、会社の目線だと店舗などの資産やリース品など多くの投資をして初めて店舗ができています。
ですので、それを保全しかり過失により損失してしまうと営業自体の利益はプラスでも修繕などにより営業利益がマイナスになってしまいます。
会社の経費はもちろん削減しないといけませんが、人件費や諸々の経費をしっかり管理しても店舗や資産があって当たり前になって雑に扱うとそれを修理したり買い替えたりすると莫大なお金がかかります。
また、店舗や備品の老朽化はお客様にマイナスイメージを持たれるので数値では計れない部分なので、しっかり目を光らせておきたいです。
まとめ
以上、店長の仕事について会社目線で何が求められているのかを書きました。
今回の件に限らず、何事も意義・目的の定義を明確にする事はとても大切だと思います。
それは、人間は往々にして手段と目的が入れ替わるからです。
私もこうやって記録に残して普段の仕事の手段と目的が入れ替わらないように気をつけていきたいと思います。
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