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桃太郎のお供

桃太郎は桃から生まれた桃太郎が鬼ヶ島へ鬼退治に行く話。桃から生まれたから桃太郎。なぜ桃から生まれたのか?を調べてみると面白いです。

「桃」という漢字は「木」と「兆」という文字に分かれます。「兆」には「兆し」という意味があります。未来を予知して、魔を防ぐ意味があります。桃太郎は、未来を予知する桃から生まれたことによって、鬼退治をすることになったのです。梅太郎や梨太郎じゃ強い男の子にならなかったわけです。
 そして、桃にはもう一つ意味があります。「兆」は数で表せば「ちょう」「たくさん」という意味です。桃は春早く花を開き、多くの実を結びます。桃は強い生命力の象徴なのです。
未来を予知して、生命力を身に付けた桃太郎がお供につけたのは、「猿・雉・犬」です。いくら生命力があったとしても、一人で鬼退治に行くのではなく、みんなの力も借りながら退治しようとする団結力も持ち合わせていました。
そして、お供の「猿・雉・犬」は干支の回りでいうと「申・酉・戌」です。

桃太郎と猿・雉・犬のお供

これは五行相生と関係があります。桃は「西王母」ともいいますので、「西」=「金性」。詳しくは説明しませんが「金性」と相生がいいのは「土性」です。十二支を五行で表すと、「申と酉」=「金性」金性は2つしかないから相生のいい「戌」=「土性」がお供に加わっています。そして、お供にするためにあげた「黍団子」。「黍」の色は「黄色」=「土性」なので相生がいいわけです。桃太郎が草餅をあげていたら「青色」=「木性」で相剋といってお互い対立する仲になったはずです。
「赤色」=「火性」と「青色」=「木性」は桃太郎の「金性」と相剋の関係です。そのため、鬼ヶ島に出てくる鬼は赤鬼・青鬼なわけです。難しい。
この話はお供のものがどうしてこの三人なのかの解説です。茶室でこの話をしたら、頭痛くなります。茶室では、この話を理解した上でもっと感覚で楽しむものです。
鬼は「丑寅」の鬼門方角から入ってきます。その反対の方角である裏鬼門を守っている「申酉戌」をお供につけたんだなくらいで十分ではないでしょうか。


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