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書籍を先生に送付

「南方録」に関する書籍は多種多様、存在する。そのなかでも、熊倉功夫氏の現代語訳(中央公論新社)が良さそうだったので、古本屋で購入してみる。

絶版のせいか、元の値より上がっている……。そして、某大手ECサイトで買う方が若干安かったが、やはりここは時間とお金をかけてでもと思いながら早稲田の古本屋を訪ね、購入。訪問前にチェックしていたWebsiteがいい感じだったので、実際に見てみたいという思いもあった。行ってみたら、期待以上の素敵な本屋で幸せな気分になる。

本の虫では決してないが、本屋、古本屋、図書館、あの雰囲気は大好きだ。大した知識は取り込めないのだが、知の中に入り込んだ気分で、わくわくする。


茶道を嗜んでいると、”「南方録」にも書いてある通り…” といった言葉を目にしたり耳にしたりする。どんなものなのか関心はあったものの、実際に買って読むには至らずだった。

それが、わざわざ早稲田まで買いに行ったのは、座学で学ぶ為。茶懐石の料理教室に通いはじめたのがきっかけで、料理とは別の日に開催される座学にも参加するようになった。「南方録」について、先生が講義してくださるので、教科書として必要なのだ。大変有意義で楽しい。

しかし、座学で使用されるのは、久松 真一 (著)の方だ。したがって、そちらを購入し直し、熊倉氏の方は関心を示された先生に一旦お渡し。私は講義で楽しませていただくことに。


もう一冊同封するのは、かつて父が講演した内容を著した冊子。これも先生の座学を聴いていなければ、改めて見る機会は…無かったか、ずっと先になっていたと思う。(一応、父の著したものは一冊にまとめたいと家族は願っており、私も手伝う気持ちは十分にある。けれども、未着手。やっとのこと、最近母が整理し始めたばかりで、捗るものではない。)

いつかは紐解く可能性はあったが、思いがけないきっかけとタイミングで手に取ることとなり、先生には感謝しきり。昔はなかなかに難解だった父の書物。興味も低かったのだが、茶道のことがベースで少しは理解ができるようになったし、関心を持って喜んで手にするほど変わった。少しは成長したみたい。

父の書いたものを整理してまとめ、出版するのだ


令和元年六月十一日(2019.06.11)

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