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風力発電は今,宗谷が熱い。

日本最北の地,宗谷岬。そこから少し内陸に入ったところにに,突然巨大な風力発電機が何本も姿を現す。その名も,宗谷岬ウインドファーム。全57基が57,000kWを生み出す,日本の最大級の風力発電拠点である。稚内には他にも4つの風力発電所が建設されている。

この稚内のお隣,宗谷岬からさらに西回りに南下すると,豊富町(とよとみちょう)に入る。この豊富町では,現在ウインドファーム豊富の建設が進められている。株式会社Looopと中部電力が共同出資した「豊富Wind Energy合同会社」が手掛けている。発電出力30,000kWの風力発電拠点となる。

そしてさらに,豊富町の隣,幌延町にはオトンルイ風力発電所が,「風力発電並木」なる風景を作り出した。ここは幌延町とJFEエンジニアリングが共同出資する第三セクター「幌延風力発電株式会社」が運営する。総出力21,000kWを発電する。

考えてみてほしい。この宗谷西側3拠点だけで,日本全国の40分1が発電されている。すごいよね!?そうでもないか?

風力発電は今,宗谷が熱い。

加えて,大手風力発電会社「ユーラスエナジーホールディングス」は,豊富町に100基を超える風車の建設を進めている。高さはなんと150mだ。この風車群が完成すれば,北海道内の風力発電は一気に2倍近くに増強され,100万キロワットの大台を突破する。

この発電所建設を手掛けるユーラスエナジーホールディングスは,豊田通商の完全子会社である。

https://www.toyota-tsusho.com/press/upload_files/202205261600_jp.pdf

豊田通商では機械・エネルギー・プラントプロジェクト本部が設置されているが,利益順でいえば,金属,化学品・エレクトロニクス,自動車,グローバル部品・ロジスティクスについで,5番目に甘んじている。一方で,前期比増減率でいえば,44.6%でトップである(第3四半期決算短信)。

https://www.toyota-tsusho.com/ir/earnings-presentations/upload_files/tanshingaiyo_102_3Q.pdf

ユーラスエナジーの風力発電は,豊田通商の成長分野に大きく貢献するのではないかと期待している。大学のゼミで訪れた宗谷の風力発電群が北海道,いや全国最大の風力発電施設となることを,豊田通商の1株主として祈る。

この方の写真きれいです。

トップ画像はユーラスエナジーHPからの引用です。



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