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『ゲキドル』というアニメについての紹介と感想

今期放送した『ゲキドル』の放送が終わったわけですが、一言でいえばとんでもないアニメでした。こんな展開になるとは思わなかったし、正直な話全話見終わった今でも消化しきれていない部分もあります。私の理解力の問題でもあると思いますが、前述のとおり予想もしていない展開が続いた為ついていくのがやっとだったというのもあったと思います。本当ならもう1周しておきたい所ですが、そろそろ春アニメも始まるので余裕は無さそうです・・・。
ですが、消化しきれないなりにも最終回を見終えた後は「何か凄いものを見た」という気持ちになり、今でもとてもふわふわしている状態です。

そんなふわふわした状態の中ではありますが、とにかく何か書き残さなくてはいけない気持ちになったので今回はゲキドルについてなるべくネタバレ無しで書いていこうと思います。


◇あらすじ

謎の災害・世界同時都市消失から5年。世界は混乱の中にありながらも、少しずつ復興を遂げようとしていた。そんな世界で3Dホログラムを用いた「シアトリカルマテリアルシステム」を使った演劇に魅せられ、光り輝くステージを目指す少女たちがいた。それぞれの思いを胸に今、ステージの幕が上がる。


まず本作は池袋が舞台になっているのですが、あらすじの通り「世界同時都市消失」と呼ばれる災害により池袋の半分が消失しています。最近のアニメでは、カラーギャングがいたり裏世界に繋がっていたりとやたら舞台になっている池袋ですが、ついに消失までしてしまいました。
このような災害が発生した世界で、少女たちはアイドルのように歌と踊りの要素を取り入れた演劇に奮闘していきます。あくまでアイドルなのでミュージカルとはまた違うんですよね。

◇5年前には制作されていた?
少し話は逸れますが、今作は声優の赤尾ひかるさんが事務所に所属して初めてのアフレコだったとツイッターで語っています。初めてのアフレコが主演だったんですね。そして事務所に所属したのが2015年との事なので、もう5年前には制作していたことが分かります。

「彼女の初主演作は『こみっくがーるず』のかおす先生じゃないのか!?」と声優に詳しいオタクなら知っているかもしれませんが、実はゲキドルが最初だったようです。しかし初アフレコとは思えないくらい堂々とした演技だったのでそこも注目ポイントです。アサルトリリィを見た次のクールで見ても何も違和感を覚えませんでした。

このことからアニメの制作自体は5,6年前に既にされていたようですが、実際に放送されたのは2021年・・・。アマプラやdアニメストア等の配信サービスでの配信もありましたが、テレビ放送はAT-XとBSフジのみ。TOKYO MXでは1話と劇中劇のアニメ「アリスインデッドリースクール」だけが放送され、2話以降は放送されなかったようです。
しかし何故こんなに放送が遅くなったのでしょうか・・・。



◇大まかな話の流れ

1話から9話くらいまでは各キャラの辛い過去や葛藤などが描かれます。時には喧嘩したり、揉めたりすることもあるけれど、そうしながらも仲間と手を取り合って劇を成功させるシーンを見ると、世界同時消失とかドールとか非現実的要素はありながらも何だかんだ普通に演劇を題材としたアニメなんだなと思わされます。少なくともこの時までは・・・。


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そして中盤からはキスシーン有り女の子同士の混浴シーン有りと女の子同士の関係性が見られたりします。私はちょろいのでキスシーンがある4話で心奪われました。まあこの後大変な事になるのですが・・・。
後はクラスメイトの女の子が主人公のせりあ目当てで全公演のチケットを買い、完全に推しに金を積む人間になったりします。
しかし、そういうシーンを挟みながらも不穏なシーンが随所に散りばめられ、次第にその闇が垣間見える事となります。

そして終盤は演劇、アイドルものから一気にSFものになっていきます。

公式サイトで各回のあらすじが掲載されていますが、11話と12話に至っては本当に同じアニメなのかと思うほど内容が変わっているのがあらすじだけでも分かります。重要なネタバレがあるので、今後ゲキドルを見る予定がある方は11,12話のあらすじを読まない事を推奨します。

終盤では重要人物の過去や新事実が描かれ、それが段々と劇とリンクしながら話が進んでいきます。お互いが別の事をしているように見えて実は繋がっていたんですね。


◇締め
もうこれ以上の事を書こうとすると頭がパンクしそうなのでここで終わります。このゲキドルというアニメは、もう1つ別のアニメを合体させて作ったのではないかと思うほど中身が詰まっていて濃い内容だったと思います。それをよく12話でまとめてきたと感服するばかりです。
もしかしたらどこかで辻褄が合わなかったり、綻びがあったりする箇所もあるかもしれませんが、冒頭の通り私もまだ消化しきれていないまま書いているのでそれについては何も言えません。もっと自分の中できっちりとまとめてから書くべきだったとは思いますが、これも冒頭に書いた通りとにかく何か書き残さなければならないと思い、現状のゲキドルに対する想いについて書いた次第です。

私の中でも実に取り扱いに困る作品ではありますが、もっと多くの人に見られた方がいい作品だと考えています。そして、もっとゲキドルについて真剣に向き合い、真剣に考えなければいけなかったとも思いました。これが今期の心残りです。モルカーや呪術廻戦の話をしている場合ではなく、もっとゲキドルについて語らなければならなかったんです。いや、モルカーも呪術廻戦も毎週楽しみに見ていたんだけどね!!

拙い内容ですが今回はゲキドルについて書きました。放送は終わりましたが、各種配信サービスで見られるので、この作品が今後更に広まっていく事を願っています。こればかりはアクセス数が少ない私のnoteだけではどうしようもない事なので、ネットという大海の誰にも気づかれない場所で静かに願っています。

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