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異世界転生したと思ったらしていなかった・・・と思ったらやはり何かおかしな世界だった

主人公「ぐわーーー!トラックにはねられたーーー!はい死んだーーー!」

・・・

・・・

・・・

主「・・・むにゃ・・・はっ!?ここは異世界!?・・・じゃない・・・近所の公園のベンチで寝ていた・・・?おかしいな、確かに俺はトラックにひかれて死んだはず・・・」

主「うーん・・・トイレの鏡を見てみたが顔も俺だし近所も特に変化ないし、スマホを見ても間違いなく今日だ・・・。でも夢にしてはリアルだし変だな~」

主「とりあえず家に帰るか・・・その前に通り道のスタバに寄っていこうかな」


~~~~~


スタバ店員「いらっしゃいませー」

主「トールバニラノンファットアドリストレットショットチョコレートソースエクストラホイップコーヒージェリーアンドクリーミーバニラフラペチーノください」

ざわざわ・・・
ざわざわ・・・

客1「おい聞いたか今の・・・」

客2「あぁ、あんな難しい詠唱をすらすらと・・・」

主「何か騒がしくなってきたな・・・」

客3「おいお前!お前はどこのスタバ学校を出ているんだ?」

主「スタバ学校!?何だそれ!?」

客3「まさか学校に行ってねえのか!?」

客4「ありえねえ!!独学でそんな詠唱が出来るわけねえだろ!!」

主(何だこれ・・・さっきから詠唱とか学校とか意味が分からない・・・)

主(・・・あぁそうか!これはドッキリだ!どっかにカメラが隠してあってその様子を撮るテレビ番組か何かだ!そんな感じで一般人にドッキリを仕掛ける番組を見た事があるぞ!)

主(面倒ではあるが、ここはちょっと乗ってみるか・・・)


?「ほっほっほ、何だか騒がしいですな」

客1「あ、あなたは!元老院の登呂蹴天定(とろけるあまさだ)様!」

主「へ?今何て?」

客3「お前まさかこのお方を知らないのか!?元老院議員の1人、登呂蹴天定様だぞ!?」

主「ええ・・・元老院・・・?」

客2「天定様、この男が聞いた事無い詠唱を・・・」

天「君が詠唱をしたのかね?」

主「まあ・・・そうなんですかね・・・」

主(おいおい元老院ってどういう世界観のドッキリだよ。それにさっきから詠唱詠唱って魔法じゃあるまいし。これは流石にドッキリなのバレバレだろ・・・)

天「ちなみにどういう詠唱をしたのかな?」

主「えっ・・・トールバニラノンファットアドリストレットショットチョコレートソースエクストラホイップコーヒージェリーアンドクリーミーバニラフラペチーノください・・・と」

天「なんと・・・!!このような詠唱を可能とするものがこの世界に2人といるというのか・・・!!」

主「え?2人?」

客2「お前スタバ界の歴史上最強の詠唱者と言われたカタカーナ=マジムッズイを知らねえのかよ!」

主(また知らない奴の名前が出てきた・・・しかしこのキャスト達演技が迫真すぎて引いてしまうな・・・)

天「しかし君が今やってみせた詠唱はこの世界に存在するどの古文書にも載っていないものだ。元老院の知識を総動員させても他に知っている者は他におらぬだろう・・・」

客1「マジかよ!!天定様も知らない詠唱だと!?」

客3「こいつはとんでもねえやつだ!」


?「・・・ふん、さっきから聞いていればくだらない。騒ぐなら他でやれ」

客4「誰だ!?」

主(マジで誰だ!?)

?「俺はとっくにメニューを決めてんだよ。そこをどけ・・・」シュシュシュシュシュシュシュシュ

客2「・・・こいつ!?!?何をしてやがる!?」

客4「まさか無詠唱だと!?無詠唱なんてマジムッズイでも出来なかったといわれてるんだぞ!?」

主(いやメニューを指さしているだけだろ・・・)

店員「かしこまりました~。ではこちらでお受け取り下さい~」

客1「うおおおおおおおお!!!注文に成功したぞ!?無詠唱使いだ!!!」

天「何という事だ・・・1日に2人もこのような逸材に出会えるとは・・・しかし無詠唱とは驚いた・・・君は一体何者だね?」

隆「俺は石木賀隆(いしきがたかし)だ。言っておくが俺がこの世界で最強の詠唱者になる。分かったらとっととこの場から失せるんだな。騒がしくて飲んじゃいられねえ」

主(もう何が何だか・・・早くスタッフ出てきて終わらせてくれないかな・・・)

主(おい、隆だかってやつがこっち来るんだけど・・・)

隆「お前・・・転生者だな?」ヒソヒソ

主「・・・転生者・・・!?」

隆「やはりそうか。お前からは元の世界のオーラを感じる」

主「ここは何なんだ!?ドッキリじゃないのか!?」

隆「ドッキリ・・・?何の事か知らねえが、少なくともここはお前が元いた世界ではない。ここではスタバで長い詠唱が出来る奴が社会的に高い地位を獲得できる。長ければ長いほど良い・・・それだけ分かればいいか?」

主「いやいやいやいや分からんって、一体何なんだ・・・意味が分からない・・・」

隆「後は長くなるから自分で調べろ。ネットくらい使えるだろ?」

主「まあ・・・そうするけど・・・」

主(そうか俺はやっぱり1度死んだんだ・・・しかしどうしてよりにもよってこんなおかしな世界に・・・)

隆「それと・・・」

主「?」

隆「俺がこの世界のトップに立つ。・・・お前は邪魔すんじゃねえぞ・・・」

主「はぁ・・・(指差し注文でトップね・・・勝手にどうぞ・・・)」


~完~


小説なんて大層なものは書けないのでセリフだけのショートストーリーを書きました。上記内容でどこか矛盾があったらそれはごめんなさい。

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