119番「CDプレーヤーの使い方が分からない」(午前晴れ)

アカリ「フェリシーには眠りの魔女というメイドがいるように、安眠できる仕掛けが随所に盛り込まれているのだ」

栞「えっと、アカリちゃん。誰に向かって話しかけているの?」

アカリ「え? このウサギさんですっ。今日はポカポカ陽気で眠いですねぇ」

栞「そうねぇ。って、音楽が止まってるわね。CDプレーヤーを確認してくれる?」

アカリ「CDプレーヤーってなんですか?」

栞「え」

アカリ「はい?」

栞「えっと、CDプレーヤーを知らない??」

アカリ「・・・」

栞「これが、ジェネレーションギャップ・・・」

 栞さんは暗い表情を浮かべる

栞「いえ、いいえ、うん。大丈夫。さてと、これがCDプレーヤーよ、アカリちゃん」

アカリ「おお。このデカブツが。わたしただの置物かオブジェかと思ってました」

栞「オブジェ・・・」

アカリ「あ、ここから音楽が流れてるんですね。これってiPodじゃ」

栞「それは言わない約束っ」

アカリ「iPo」

栞「それ以上はダメ」

アカリ「あ、はい。とりあえず、これがCDプレーヤー」

栞「そうそう」

アカリ「CDって」

栞「え」

アカリ「・・・」

 パカッ。栞さんがCDプレーヤーの置物?機械?を触る。

栞「はい、これ。これがCD」

アカリ「CDってなんですか」

栞「んーーーっと、このCDの中に音楽が入ってるの」

アカリ「キラキラ光った・・・円盤? ユーフォー?」

栞「・・・それは天然なの。ボケてるの」

アカリ「???」

栞「とにかく使い方を教えるから」

アカリ「はーい」

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