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【読切版】Change the World 第2章~あなたの世界は、あなたの設定に従って展開する。

人は願望を実現したいときに「なぜ叶わないのか」ばかりを考えるのですが、これが最初の躓きとなります。「なぜ叶わないのか」ではなく「なぜ叶えたくないのか」。これが本来のスタート地点です。

ただしそれは、叶えたくないあなたが悪いのではありません。単にあなたはそのことを知らなかっただけなのです。

あなたは目に見える映像、外の世界にリアリティーを持たせ過ぎています。あなたが望む理想の自分が、今とはかけ離れていたとしても、根拠もないダメ出しを自分にする必要はないし、「それは無理に決まっている」とか「そんなにうまくいくはずない」などと、自分の設定を取り消す必要はないのです。

自分とは、この設定通りに演じる役者だったのです。自分が役者ならば、今目にしている世界とは何でしょうか。世界とはロケ地なのです。あなたが今まで現実と思い込んでいたこの世界は、単にロケ地という意味合いしか持っていなかったのです。

あなたが今見ている映像はロケ地です。そして、そのロケ地で自分にどのような役割を演じさせたか。その結果として撮影された映像が現実だったのです。

あなたの願望は叶っていないのではありません。単に「自分」がその役割を演じていないだけなのです。あなたは「自分には無理だ」とか「そんなにうまくいくはずがない」と考えて、願望というオファーを蹴ってしまっています。その役割を演じることを最初から、あるいは途中からやめてしまっているのです。

その降板理由は「そんな大役は私には演じられない」とか「うまく演じられる自信がない」という考えです。

けれど安心してください。「自分」はどんな役でも完璧に演じることができる天才役者なのです。「幸せな私」でも「不幸な私」でも、「裕福な私」でも「貧乏な私」でも、「何をやってもうまくいく私」でも「何をやってもうまくいかない私」でも、その演技は常に完璧です。

なにしろ、あまりの演技の上手さにあなた自身が「それが自分」と錯覚して生きてきたほどなのですから。
願望実現においては、この「演じる私」のことを「全ては自作自演だった」と表現することもあります。

この「○○な私」は、もっと日常的な場面でも演じられています。先生や上司といった目上の人に対しては「目上の人用の私」になりますし、付き合いの長い友達に対しては「友達用の私」になるでしょう。

他にも「恋人用の私」や「家族用の私」、「仕事用の私」や「お客さんとしての私」など、数え上げたらキリがないほど様々な「私」を演じ分けています。

信じられないかもしれませんが、この日常的な「自分」の演じ分けも、「幸福な私」と「不幸な私」のような演じ分けも難易度の差はなく、瞬時に切り替えることができる性質のものなのです。

ここで恐らく多くの方が抱くであろう疑問、反論があります。いま見ている景色がロケ地であることはわかった。そこで「自分」がどんな役を演じるかで、現実という映画が出来上がるという仕組みもわかった。

けれど、現実は変化していない。願望実現とは結局、変化のない現実を見て「幸せだ」と思い込めということではないのか。要するに精神的に満足すれば幸せだと感じますよというまやかしなのではないか。

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