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【読切版】Change the World 第6章~愛と許しが願望を消滅させる。

願望はあなたを蝕む病です。この病を持っている間、あなたは弱ったり苦しんだりします。その症状を緩和し寛解するには、この病に打ち克って消滅させる必要があります。

あなたはこの病に打ち克つために努力してきたでしょう。様々な方法を試し、病が消えることを夢見てきたはずです。病が完治するときは病が消滅したときです。

あなたは願望を「叶えること」で消滅させようとしてきました。けれど、一般的な意味での「叶える」という方法以外に願望を消滅させることはできないものでしょうか。

まずあなたは「願望を持つ」ということ自体が異常であると知るべきです。人を弱らせ苦しませ、果ては死に至らしめることすらある願望という病が、正常なものであるはずがないのです。

あなたが「何かが足りない」と感じ、それを補うための願望によって「弱った」「困った」「苦しい」と叫んでいるときは、正常ではない状態に陥っている合図です。

あなたの思いと現実はちぐはぐして噛み合わず、「全然思い通りにならない」と感じます。これは前章で説明した部分ですが、この「願望を持つことによる不調和」があなたを苦しめる要因となります。

ここに、至ってシンプルな仕組みがあります。願望を持つと不調和になり、願望が消滅すると調和するのです。多くの人たちが「ないから欲しい」という願望依存症に陥っていますが、願望が消滅しない限りこの依存症は完治しないのです。

あなたはこの依存症の症状を、日常の身近なところでも感じています。1日の中で願望について考えていない時間は、あなたにも必ずあります。

そのとき「願望による不調和」は起こっておらず、あなたは平然としています。ところが願望について考え出すと、途端に「足りない」「欲しい」「弱った」「困った」「苦しい」「辛い」「どうしよう」「助けて」といった不快感が押し寄せてくるのです。

願望を持つことが不調和の原因であり、不快感の源なのですが、薄々そのことに気付きながらも願望を叶えて消滅させる方を選択してしまうのです。

その選択が、わざわざ険しい道を選んでいることにあなたは気付いていないし、もし気付いたとしてもそれ以外の方法を知らなければ手の打ちようがありません。

あなたの現実をよく見てみてください。願望とリンクしている部分はありませんか?それも反比例の方向にです。このケースというのは実に多いというか、真面目に取り組むほどドツボに嵌まる人がほとんどだと言っても過言ではありません。

なぜなら、「ないから欲しいのではなく、欲しがるからなくなる」という、願望実現の仕組みの根本を知らないまま取り組んでしまうからです。

今まで何をしてもうまくいかなかった、叶った試しがない。それどころか状況は悪くなる一方だ。もしあなたがそう感じているのなら、願望との向き合い方を変えるチャンスです。

いつまでも今まで通りの「うまくいかない方法」を採用していても仕方がないでしょう。そんなときは、ダメ元だと開き直って違う方法を試してみた方が良いと思いませんか?ダメなら戻ればいいのですから。

「願えば叶う」
確かにそう書いてある書籍はたくさんあります。本当の意味であなたがそれをできるなら、願望はたちどころに叶っていくでしょう。

けれども、あなたはそれをそのまま実行してはいないのです。「願えば叶う」確かにその通りなのですが、「叶わないかもしれない」を完全に排除して神様にお願いするのは、常識や経験則に縛られたままだと難しいのです。

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