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【アジアの英雄】自国だけではなくアジアを代表して戦ったタイの戦士。パラドーン・スリチャパンのヒストリー#90


皆さん、こんにちは。
「Change Court」記者のtakableです。
 この記事ではテニス選手個人にフォーカスを当てて選手のヒストリーやエピソードについてご紹介していきたいと思います。
 今回は、「ボール」の愛称で呼ばれている、タイ人のパラドン・スリチャパン選手についてご紹介です。
 この記事では、「アジアの選手は世界で活躍できる?」と言う疑問に対して、パラドーンが今までどのようキャリアを歩んできたのか、どのようなサポートを受けて成長をしてきたのか振り返ってご紹介していきたいと思います。(2021.10.19現在)

※記事をより簡単に読んでいただくため表記に独自のルールを利用しています。

パラドーン・スリチャパン
ダイナミックで攻撃的なプレーで攻め勝つテニスが特徴。ドロップショットや左右に振られた時の最後のスライディングキャッチが素晴らしい選手。バイクレースが好き。

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「6歳テニスを始め、父と兄より英才教育!」

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 1979年6月14日タイのコーンケーンで銀行員の父と教師の母のもとスリチャパン家の三男として生まれました。テニス好きな父の影響で2人の兄と共にテニスを6歳で開始しました。2人の兄は11歳と7歳の歳の差があり、パラドーンがテニスを始めた頃にはタイ国内ではスリチャパン家はテニス一家として有名であり、父と長男がパラドーンにテニスを指導しました。
 パラドーンがテニスを開始する時期に一家は息子3人のテニスの向上のために父が銀行員を退職しバンコクに移りました。
 ジュニア時代は13.10歳から国際大会にデビューし18歳までの間に94勝48敗(勝率66%)Jrランキング最高は10位を達成しました。


「18.3歳ツアーデビュー!」

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ダイナミックなプレーが特徴


 ジュニアでの活動を終え、18歳からシニアで活動をしました。18.3歳シンガポール250にWCでツアーデビュー、18.8歳でチャレンジャー、フューチャーズのデビューをしました。
 18、19歳の頃はアジアを中心に活動をしました。20歳(1999年)からはアジアを中心としながらもアメリカやヨーロッパの大会に積極的に参加し、1999年12月6日20.5歳で100位を達成しました。
 1999年後半の9月以降でタシュケント250でツアー初のQF、10月上海250QF、シンガポール250SF、横浜C決勝とアジアツアーで成績を出したことがTOP100へのきっかけとなりました。

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「23.2歳アジア人最高位9位」

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エンターテイメント抜群のスライディングキャッチ

 2002年は一気にブレイクスルーをした年になりました。1月チェンナイ250で決勝戦まで進みましたが、その後はいい成績を残すことができませんでした。
 この状況を変えたのは、5月のGS・FとGS・Wの2大会で3回戦に進んだことでした。特に、GS・WではA.アガシ[4]に勝利したことが大きな自信につながりました。8月ワシントン250で準優勝、ロングアイランド250ではT.ハーラ[3]らを下してツアー初優勝を23.2歳で達成しました。
 その後9月タシュケント250でM.サフィン[4]、東京250ではL.ヒューイット[1]勝利しそれぞれSF進出など、後半で一気に加速しランキングを120位から16位まで上げることができました。

 この活躍について「私は自分の国であるたいを代表するだけではなく、アジア国とテニスを代表していると感じます」と語りました。この結果2003年4月23.10歳でアジア人初となる9位を達成しました。
 
 この時期のパラドーンの活躍は凄まじく、母国タイだけではなく「アジアのヒーロー」と総称されました。しかしながら、怪我による3年間ツアーに参加ができなかったため、2007年3月27.9歳が最後の試合となり31歳で引退しました。

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 テニス選手を引退後は、オートバイレーサー、飲食店の経営、栄養食品販売など様々なことを行いました。現在は子どもの育児と共に次世代のアジア人選手育成のために、東南アジアを中心にアカデミー展開をしており、兄弟の長男タナコーンも一緒に活動をしています。
 今後この活動からパラドーンの記録を抜き去る次世代のアジア人が誕生することを期待しています。そして、その選手のツアーコーチ、メンターとして活動するパラドーンを見れることを楽しみにしています。

記録
✴︎2002年ATP最も上達した選手賞
✴︎2003年Time誌発行「アジアの英雄29人」
✴︎2001年~2012年アジア人最高位の成績保持者

次回の記事からは「アジア」から範囲を狭めて、「日本から世界で活躍できる?」という疑問に対して調べていきます。


 今後もこのような記事をあげていきますので、もしよかったよ〜という方は是非note内の「スキ」や「記事の保存」をお願いします。
 この選手の記事を読んでみたい!調べてほしい!というご要望ありましたら、お気軽にご連絡ください。それでは次の記事で。さようなら。


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PS.父や兄とどのような練習をタイで行い成長してきたのか伺いたいです!


〜CC(Change Court)について〜
 CCは、テニスのジュニア育成に関する問題や課題を解決していくための考察記事です。
 「うちの地区こんな問題があるんですが…」、「これは正しいのかなぁ!?」、「これってどうしたらいいでしょうか?」そんなテニスのジュニア育成に関する悩みや課題を解決できるきっかけを皆さんと一緒に考察します。
 

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