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2024/04/20-26|三十にして歩き方を教わる

04/20

足は痛いが日常の買い物をしないわけにもいかず、こんなときにこそバスの便利さを痛感。ほとんど歩かずして最寄りのターミナル駅に着くのでありがたい。サクッと必要な買い物を済ませ、ついでに先日のおいしかったパン屋さんにも寄れて、最低限の負担で豊かな気持ちを味わった。

先週商品券で購入したとある女優の美容本を読んでいる。美容に手間暇を惜しまない人の生活を他人事のようにおもしろがるのもどうかと思うが、1万円分の商品券をデパコスではなく書籍に全部ブチ込んだばかりの人間としてはやっぱり新鮮というか、自分にはない価値観を惜しげもなく教えてくれてありがとう……の気持ちになる。
本の中で紹介されている基礎化粧品は思いのほかリーズナブルで、序盤でルルルンのシートマスクがめっちゃ推されてたんだけど、あれ貼った瞬間からピリピリして私には合わなかったんだよな。無印のローションシートと普段の化粧水を組み合わせてみようかな。

ちなみに私は、肌のきれいな推しが「化粧水は溺れそうなほどつける」と言っていたので、4~5年前からそれだけは実践している。

04/21

上述の美容本を読み進めていたら悪名高きマルチの製品がしれっと登場して一気に心が冷め、その後の文章が何も入ってこなくなった。
親しい友人がマルチの毒牙にかかってしまった経験から、善意の皮を被ったこの手の「騙し」を絶対に許したくない自分がいる。家に置いておくのも嫌なのでこの本は早急に処分することにした。
しかし悔しいので参考になりそうな部分だけはきっちりメモっておく。

夜はぶんぶんチョッパーを使ってミートソースを作った。
レトルトのミートソースは特有の酸味が苦手で、そのせいでミートソース自体あまり好きではない(パスタメニューの選択肢が複数ある場合、まず私が選ばない味である)。でも知人のツイートを見て試した白ごはん.comのレシピが見事に自分好みの味だったのでたまに作るようになった。程よく肉々しくおいしく仕上がった。

04/22

私の就活~就職期にブラック企業の“代表格”として最も有名だった某企業がその後どうなったか?という本を読んだ。腑に落ちない箇所も多かったが、ブラックな社風を生み出すに至った社長の半生と“成功体験”の分析や、危機管理広報的な観点からの同社の情報発信への批判などが興味深かった。
社長本人は取材に前向き、一方で広報側は「社長は率直に物を言いすぎる」と消極的だったらしい。メディア取材のたびに社長自ら火に油を注いでしまうことに広報も頭を抱えていたというのが極めてリアル。言うても8年くらい前の本なので、今どうなっているのか再検証してみてほしい。

04/23

最近、心を無にしたいときは「汚いカーペットをクリーニングする動画」を流しっぱなしにしている。なんか知らんけどYouTubeにはこの手の動画が無数にあって、私と同じような人が多いのかやたら再生されてるし、1本見るだけでおすすめ動画が汚いカーペットのサムネだらけになる。

作業者たちの雰囲気を見るにおそらく欧米の方々なのだろう。土足で暮らす文化だとしても、どうやったらここまで汚れる?ってくらいドロドロで真っ黒。ひどいと雑草が生えてたりする。水と洗剤で繰り返し擦ってもすすいでも無限に泥が出てくるので思わず目を見張ってしまう。見ているだけで己の心が洗われていくような気分になることはなく、真っ白な泡がたちまち茶色くなっていく様子をただ2倍速でボーッと見ている。一時期は排水管清掃の動画(でっかい油の塊で詰まってしまったのを高圧洗浄で取り除くやつ)とかも見てたけど、今振り返ると病んでたとしか思えないな。

04/24

TOEICの勉強を再開しようか迷う~~~。
昨年11月、約10年ぶりに試験を受けたのだけど、本番数日前に自宅天井から水が降ってきてカプセルホテル生活を余儀なくされ、心身が乱れまくったまま受験したことで完全に苦い思い出と化している。
漏水に気付くその瞬間までは一応ちまちま勉強していたため、ノー勉で受けた大学時代よりはさすがにまともなスコアだったが、目標にはやや及ばず。言い訳してるみたいで嫌だからあえて言うけど、たとえ漏水に遭っていなくともスコアは大して変わらなかったと思う。情けねえ限り。

迷うくらいなら始めればいいじゃんと自分でも思うが、一方で読みたい本をたくさん積んでいて誘惑が多すぎる。何より天井からまた水が降ってくるのではないかというトラウマによる恐怖感もある(最近はマシになったけど、トイレや風呂を流したり洗濯機を動かすのにすら一時期ひどく怯えていた。あんな漏水を今度は自分が起こしたらと思うと怖くてたまらない)。
エイヤと年間契約した英単語アプリがまだ使えるうちにやってみようかな。

04/25

カーペットのクリーニング動画に「Flooded」という単語を見つけてハッとする。あんなに真っ黒なのはメンテナンスもせずに汚い靴で踏み続けた結果なんじゃないかとか、子どもの秘密基地や倉庫かどっかに敷いていたんじゃないかとか勝手に思い込んでいたが、浸水など不慮のトラブルの可能性をちっとも考慮できていなかったと猛省。震災や洪水での被害をテレビでさんざん目の当たりにしていても所詮この程度だ。想像力をもっと養わねば。

冷蔵庫のコンセントがおそらく7~8時間くらい抜けていた。コンセント周りで何かした際に抜けてしまったのかもしれない。その間1~2回くらいしか開閉しなかったので中は一応「やや冷たい」程度に保たれていたが、今日までの鶏肉と明日までの魚がおり、迷った末に“よく焼き”で調理した。ギリ大丈夫だと信じて。

04/26

今日は理学療法士による運動リハビリを初めて受けた。
運動リハビリといっても、わっせわっせと汗をかく類ではなく、基本的にはベッドに横になってマッサージを受けたり、廊下を少々往復するなどして歩き方の癖を見られたりとか、そんな感じだった。最終的には「靭帯がアホになった足首」を今後筋肉でカバーしていくための筋トレやストレッチの方法を教わった。

左足首の靭帯が終わっているので、ベッドに足を投げ出すと左だけ勝手に倒れていく

私は足回りをマッサージされるとコロッと眠ってしまう体質なのだが、リハビリというテイで来ている以上さすがに今日は寝るわけにもいかない。施術中は「理学療法士のお姉さん、会社の先輩にめっちゃ似てる」とか「アイシャドウの色かわい~」とか「このリハビリ室、ハピパラで完全再現できそう」とか、思考をあちらこちらに巡らせることでなんとかしのいだ。

どうやら足裏の外側で地面を踏み込む癖がついているらしい。おそらく歩行中すぐグネるのもこのためで、足裏の内側、親指の下あたりで踏み込むのを意識して歩くようご指導賜った。まさか30年間も生きてきて今さら歩き方を教わるとは思わなかったが、病院からの帰り道に(内側……親指……)と頭の中で唱えながら歩いてみると、確かに歩行の不安定感は軽減したような気がする。それでも痛いは痛いので、平常時の倍くらい時間をかけて家まで歩いた。無理なき範囲で筋トレとストレッチをこなしてゆかねば~。

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