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小学2年生

お母さんは派手な女の人だった。

お米を炊くより可愛いピンクのリップを塗って、
学校の書類を見るより華やかなアイメイクを決め込む人だった

畳に少しだけ溢れた香水が変色してささくれになっていたけど、お母さんはあまり気にしていなかった

地味な部屋に綺麗で可愛いお母さんはとても似合わなかった、でも鏡に映る自分を見るお母さんはとても楽しそうだった

お母さんが楽しそうで私も嬉しい、
でも私はお母さんを楽しませる術をあまり知らない、

先月連れてきた人と違う男の人と3人で夕ご飯を食べて、事前に「愛想良くね」と言われていたのをきちんと守った、男の人なんてどうでも良い。お母さんのことが大事だから

お母さんが前に使っていた携帯のアラームをセットして寝る
起きて食パンを焼いて学校へ行く

朝はお母さんはまだ寝ているか居ないかが多かった
でもたまに起きていて、2人で一緒に食べる菓子パンがとっても美味しかった

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