サガン鳥栖 赤字20億
本日サガン鳥栖の2019年度の経営状況が開示された。20億円の赤字。私の予想の倍でした。スポンサーのCygamesやDHCが降りた時からやばいとは思っていた。広告収入が22億円から8億円に減ったんだもの。どうしてこうなったのか。単純にクラブとスポンサーで哲学や未来展望の共有できてなかったのでしょう。そもそも哲学や未来展望があったのか、という疑問もありますが。こうなりゃ普通は降格覚悟でどんどん選手を売るしかないが、それもせず、打った手で目立ったものは金崎をレンタルで放出したくらい。ほぼ無策といっていい。そりゃあこうなるよ。俺は悲しい。いちJリーグファンとして悲しい。28年間Jリーグを応援してきた立場として悲しい。ようやく日本にスポーツビジネスが芽吹き始めたのに、こういう放漫経営による財政難のニュースが流れることのデメリットを思うと、スポーツのために生きる全ての人の努力や思いが踏みにじられたようで悲しい。JリーグもDAZNの莫大な放映権料を得たり、海外での放映権販売も軌道に乗り始めたりして、ようやくこれまでの「護送船団方式」から「競争」のフェーズに移行しようとしてたのに、こういう経営をするクラブがあると、恐ろしくて競争のフェーズに移行できません。昨年初めて駅前不動産スタジアムで現地観戦したが、そこでのスタッフの対応は本当に残念なものであった。そういう末端のひずみからクラブ上層部の体質が透けて見えてはいたけれど、それが今白日の元にさらされた。20億の借金は前代未聞。経営陣の刷新は免れまい。年俸7億貰ってたフェルナンド・トーレスも本人は何も悪くないのに、こんなニュースを耳にしたらいたたまれないだろう。世界的スターにそんな思いをさせちゃだめよ。Jリーグ全体がコロナショックで大変な時に、本当にいい迷惑である。かといってJリーグクラブを潰すわけにはいかないから、最後の最後はJリーグ本体の職員を引っ張り出して経営再建するしかない。いま忙しくてJリーグ本部に人材も足りないだろうけれど、例えばセクハラ問題で失脚した中西大介さんとかに再チャレンジの場として、鳥栖の経営再建を託してみても面白いのではないか。規模縮小してJ3からでもやり直すしかない。1日でも早く鳥栖の皆さんが安心してサッカーを見られる日が訪れますように。