映画「ここは退屈迎えに来て」
60点。
テーマは何だろう。
もう戻らない青春?とか、そんな感じなのかな。
全然刺さらないけど、全編見終えることができた。
全体的にどの登場人物も現実感がなく、誰にも感情移入できず、最初から最後までふわふわした状態。
役者陣が芸達者で、門脇麦やら橋本愛やら成田凌やら村上淳やらマキタスポーツやら岸井ゆきのやら柳ゆり菜やら渡辺大知やらが名演技をするから最後まで見通せたけれど、お話自体は何が言いたいんだかよく分からない。
年代もあっちこっち飛ぶわりにその効果がほぼなし。ああこの子が成長してこの子になるのね、くらいの効果しかない。だったら年代の交錯の意味ありますかね。
何かもやもやする作品でした。
商業的なヒットを狙ったのだとしたらターゲットが謎だし、文学的作品として作ったのだとしたらテーマが謎。
フジファブリックの「茜色の夕日」のPVを作りたかったんです。というなら納得できる。
役者が素晴らしいから何とか映画作品になってるという点では奇跡の一品ということはできそう。
あと、カメラワークも良かった。面白い構図で飽きさせなかった。
映画は原作と脚本が微妙でもキャスティングとカメラワークで何とかなる、という珍しい例である。