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Lv.12 現場に協力してもらう秘訣

現場メンバーから協力してもらうには?

前回、この先の採用がどうなるかについて話しましたが、その中で、リモートワークになったからこそ現場の協力が必要であることをお伝えしました。では、実際私が諸先輩の教えを受けて実施したことについてお話ししたいと思います。

採用活動において現場メンバーの協力がなぜ必要か

現場メンバーの協力がないと、事業成功のための優秀な人材の採用が難しいからです。そもそもどんな人を求めているのか、求めているスキルや経験は?といった募集背景も現場の理解から始めますし、書類選考や面接における判断、動機形成、クロージングなどの魅力付けなど全ての採用活動において現場の協力が必要です。というのも人事の採用活動だけでは、細かなニュアンスや実際に働く環境をどうしても伝えにくい点があるからです。

withコロナ時代になり、現場メンバーとの協力体制が整ってない採用担当は非常に苦しんでいるかもしれません。リモート作業やWeb面談といったオンラインがメインとなると、リアルなコミュニケーションと比較して関係値の構築に時間を要する可能性が高いからです。そうなると採用活動の進め方そのものに課題を感じるケースが多いのではと思います。

現場の信頼を得る

ここで、一つ質問したいと思います。

採用担当のゴールは何でしょうか?
ほとんどの方は「優秀な人材を採用すること」だと答えると思います。昔の私もそうでした。採用担当として人材の採用がゴールだと思っていました。しかし本質は、事業成功です。そのための手段として、人材の採用がある。この視点がないと採用担当として物事の判断軸がぶれていきます。全ては事業成功のために(そのための採用活動)という考え方になれば、現場メンバーと同じ目線になります。以上の考え方をもとに、サービス/プロダクト、現場の作業フロー、業務内容などをしっかり理解すれば信頼を得ることができると思います。

実際私がサービスの理解や現場の作業フローや業務内容を理解するためにやってきたことをご紹介致します。(求人票のヒアリングなどは当然なことなので割愛します)

サービス理解
まずは、担当サービス/プロダクトをしっかり利用することです。私の場合はモンスターストライクでしっかり遊ぶことですね。
今だからこそ白状しますが、社会人になってからはあまりゲームをやってきてませんでした。とはいえ、担当になったからには、サービス/プロダクトをしっかり利用しましょう。弊社の場合は、モンストで遊びまくることでしたが......。実際候補者の中には、プレイしてくれている方もいらっしゃいますので、少なくともユーザー目線の理解は必要です。これによって自分なりのプロダクトの課題もぼんやりとですが見えてくることもありますし、その話題やサービスの不明点をきっかけに現場メンバーとのコミュニケーションや議論に繋がったりしますからね。もちろんサービスの特長も自信をもって候補者に語れるようになります。

ちなみに…
私の場合、ゲーム業界そのものの理解が乏しかった背景もありました。割とコンシューマーゲーム業界に関しては幼い頃プレイした経験もあったので理解しているつもりでしたが、ソーシャルゲームやスマホゲーム業界に関してはあまり理解がなかったので、数冊本を読みました。そこで改めてソーシャルゲーム・スマホゲームの歴史や特徴などを掴みました。加えて最近の動向を把握するために、時間を決めて毎日ネット上の情報をチェックして、マーケット動向のキャッチアップに励みました。

話は戻って、モンストに関する情報のキャッチアップとして、社内報やミクシルXFLAGキャリアといったオウンドメディアなどの記事も並行してインプットしていきました。そして、その内容を面接に同席しながら足りない部分を追加にインプットしていきました。

他には、自身の経験から面接同席もオススメです。候補者との面接によって各部署のリアルな雰囲気や業務内容、各部署の課題も知るケースもあったらからです。とにかく面接に同席して、求職者からの質問、現場面接官の解答などに触れる機会によって、ある程度の業務フローやそれぞれの職種がどんな仕事をしているか理解が進みます。もちろん、面接に同席して疑問になったことはすぐに現場に確認することで、またコミュニケーションに繋がりますから。(あんまり初歩的な内容を質問しちゃうのはNGですよ!)

エンジニアやデザイナーの知識
ついでに職種の知識について語ると、ここが多くの採用担当が悩んでいるところだと思います。エンジニアの知識に関しては一定の勉強も必要ですし、自社プロダクトの技術的な環境も理解する必要があります。もちろん自分でコードがかける必要はないですが(書けるならステキ)、一定の概念の理解は必要です。ある程度の知識をつけた上で現場の方に何度もレジュメを見せながら、聞く必要があります。一定の時間が経つとだんだんと、理解してきます。ここのポイントは諦めずに勉強し続けることです。
当然デザイナーに関しても、同様です。現場のメンバーにポートフォリオを見せながら、どの部分がダメなのかを何度も確認することが必要です。
この作業は正直大変です。しかし、これによって職種や業務の理解が進んだと思いますし、面接においても、エンジニアやデザイナーといった専門職の会話にも充分入っていけるはずです。

仲間でもあり、協力者である

最後はマインドの部分になりますが、現場メンバーに採用担当がどんな存在であることを常に伝えることです。現場に対して何かをお願いをするのではなく、現場が困っていることを聞き出し、一緒に解決するための仲間であり、協力者であることを常に伝えることです。
例えば、単純に人が足りないから採用します!ではなく、なぜその採用が必要なのか確認しながら進めていく必要があります。(採用背景の重要性です!)例えばですが、現場のヒアリングから属人化しているといった課題があります。では、その課題を一緒に解決するための採用を一緒にやりましょうとの会話ができます。そうすると自然と現場メンバーも課題を解決していくための前向きな気持ちになりやすいですし、積極的に採用に関わっていく関係値や環境が構築しやすいと個人的に感じています。

採用そのものは採用担当一人ではできるかもしれませんが、その採用が成功したとは言えません。仮に優秀な人材を採用したとしてもオンボーディングが上手くいかず、早期退職の可能性もありますし、カルチャーのアンマッチや様々な要素が存在します。しかし、現場メンバーと一緒に協力して採用活動を行うことは、現場が納得いく採用につながりますし、オンボーディングもスムーズに進む傾向にあるでしょう。まず現場の困っていることを聞き出し、現場との同じ目線になること。きっと現場の皆さんは今以上に協力してくれると思います!


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