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【日刊ドローン情報 No.164】鳥獣対策、ドローン活用 県、4地域で実証事業

 山形県は農作物の鳥獣被害対策を省力化するために,ドローンやICTを用いた対策を検討しているようです。このような取り組みは,全国各地で行われていますが,山形県の取り組みで新しいと思ったのは,「ICTわな」を取り付けて,従来のわなの見回りを省力化するといった点です。
 ICTわなについては,現状,わなに獣がかかっているかどうか知らせることがその機能のメインとして考えられているものと思いますが,ICTわなの情報により,効果的なわなの設置箇所を分析できるでしょう。例えば,わなにかかったポイントを地図上に落とし込めば,一目で獣の通り道が分かりますし,そこにわなを重点的に置けばよいことがわかります。
 また,それだけではなく,わなに獣が多くかかっている場所を重点的にドローンにより監視することで,獣を発見する可能性が高くなり,生息数や行動の傾向からより効果的な対策が打てるでしょう。このわなの情報と,ドローンの監視の連携についても,AIに学習させることでより高精度かつ省力化が図れると考えます。
 ひと昔前と比べると,センサや計算機のコストが大幅に下がっているので,広い野山に多くのセンサ機器を配置することで,鳥獣害以外にも,多くの困りごとに役立てそうですね。

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