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システムコーチング®︎の入り口に立ってみた

Scrum Inc. Japanで人事兼アジャイルコーチをしています、庭屋です。
今回システムコーチング®︎の研修を受講してきましたので、
自身の学びまとめ&自律的な組織づくりをしたいと考えている方にシェアできればと思います。

〜知的財産に関する言及〜
システムコーチング®︎
ORSC®︎
は、いずれもCRR Global Japan 合同会社の登録商標です。http://www.crrglobaljapan.com

システムコーチングとは?

システムコーチングとは、「組織と関係性」のためのコーチング「Organization & Relationship Systems Coaching略称:ORSC」です。

ここで言う“システム”とは、2人以上の人間によって成立する関係性すべてを指します。<出典CRR Global Japan ORSC®︎プログラム>

なんで受けることにしたのか?

普段アジャイルコーチとして活動する中で、スクラム/アジャイルの知識だけでなく、「コーチング」のスキルも必要だと言われています。
必要なスキルは一つ一つ取っても広く深いものです。そのうちの一つを体系的に学ぶことに意義があると感じました。

Scrum Masterに必要なスキル
https://greatscrummaster.com/ Zuzana Šochová

また、普段人事界隈とアジャイル界隈両方の情報収集する中で両方の業界から「システムコーチング」の話題が増えてきました。人は独立した2方向から情報がはいると、真実だと感じるそうです。
(通称オーラの泉メソッド by kawagutiさん)

学び

(個人の知識からの学びまとめのため、それぞれの用語に対する理解が浅いことはご了承ください)

「システム」に対する「コーチング」

システム
「2人以上の人間によって成立する関係性」という、見えない/認識できないモノ。
文字で書くと「?」の感じですが、講座中のワークで
「関係性さん」としてシステムを擬人化するワークがありました。
そのワークで「関係性さん=システム」を個人的には体感できました。
コーチング
(引用・参考元:https://coachacademia.com/coaching/)
対象(クライアント)に「クライアントの目標達成を支援することを目的とするもの。」
コーチングでは、基本的に「教える」「アドバイスする」、とコーチから知識を提供するのではなく、「問いかけて聞く」という対話を通して、相手自身から様々な考え方や行動の選択肢を引き出します。

システムコーチングは「システム」に対する「コーチング」です。
存在しない「システム」に対して問いかけをする、というこれまでにない視点でした。

アジャイルコーチングとの共通点

・目標はチームの「自己組織化」
講座の序盤で、システムコーチングはチームの「自己組織化」を促す、との内容がありました。
2020年版のスクラムガイドでは「自己組織化」から「自己管理」と変更がありましたが、目指している方向に違いはないと感じました。

・チームが置かれている状況を認識可能にする
スクラムの3本柱に「透明性」「検査」「適応」があります。
その3本柱の関連性について、自分は以下の理解をしています。
透明性:状況をチーム内、チームに関わる人に可視化、認識可能にする
検査:透明性を担保したことにより認識可能になった情報をもとに現状を把握する
適応:現状を把握し、次の行動に反映する

スクラムではプロダクトバックログやスクラムボードを活用してチームの状況を認識可能にする。(他メトリクスにて数値化など)

システムコーチングではシステムの状況、現状をチームが認識できるよう問いかけ、認識可能にする

スコアボードを見れば自分で判断できるようになる

今回の学びとして、自律して活動できるチームになる/チームを作るためには、指示・コントロールするのではなく
1:チームが自身で判断できる余地を作る
2:自身で判断できる情報を認知させる
が重要。
自分が組織のマネジメント権限があるなら1,2を確保する。
コーチとしては2のスキルを備える
この辺りの重要性を改めて認識しました。

今回は基礎コースとしてまずシステムコーチングとは?の入口の扉を開けてみた段階です。
先が長く奥深い領域なのでこの先踏み込むのに躊躇していますが、感覚としてはとても興味深いので機会があれば次の一歩も踏み出せればいいなと感じています。

組織づくりに携わる人事の方、アジャイルに関わる皆様、コーチングやシステムコーチングに関わっている方々と今後も交流できると嬉しいです。

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