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「Agile/アジャイル」の呼び方が理解を難しくしている

Scrum Inc. Japanで人事兼スクラムマスターをしています、庭屋です。
もっと自分達のチームを良いチームにしたいと考えている方に、アジャイルやスクラムをお伝えすることで良いチームづくりの足しにしてほしいと思い活動しています。

今回は「アジャイル」が理解しにくい概念になっているのではないか?と感じたのでその原因について考えてみました。

広がりつつある「アジャイル」

「アジャイル」という用語は広まっており、ビジネスシーンでは多くの人が見聞きしたことのあるでしょう。
ですが、同時に理解しづらい、誤って理解しやすい状況も増えてきます。
誤用の例
「アジャイルで開発すれば早く納品できるんでしょ」
「(計画をすることを避ける)後はアジャイルにやっていきましょう」
のように使われた現場に遭遇したことのある人もいるのではないでしょうか?

じゃあアジャイルって何?

まずは現在ビジネスシーンで利用されている「アジャイル」が生まれた
アジャイルマニュフェスト。
それをを生み出すにあたって、12の原則があると作者達は言っております。
その一番最初に書かれているのは
「顧客満足を最優先し、価値のあるソフトウェアを早く継続的に提供します。」

高い顧客満足を得るためにAgilityが必要

ここがまさに今回のポイントです。「最優先」なので、顧客満足に勝るものはありません。
そしてより高い顧客満足を得るために容易に変化できるAgility、俊敏であることが大事という順番になります。

まとめ:アジャイルとは?

アジャイルが誤って理解されるのは、「顧客満足を実現する」という目的のための手段である部分の特徴が、それ全体の名前を冠しているからだと考えました。
この記事を読んでくださった皆様がアジャイルを正しく理解して活用することによって、よりチームの活動の価値を高める助けになればと思います。

おまけ
ちなみに「アジャイルって何?一言で説明して」と聞かれた時の自分の回答は
「顧客価値を最優先とするために、自分達が機敏に変化することを厭わないこと」
と答えるようにしています。


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