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超個人的ベストソングス2023

令和ロマンとトムブラウンの衝撃がまだ身体にビリビリと響いていますが、今年も素人が好き勝手に楽曲をまとめる時期がやって参りました。

今年はエンタメ系からIT系の会社に転職し、人と音楽の話をする機会がめっきり減りました。
ラジオやYouTubeにも多くの時間を奪われ、去年までよりは新しい音楽を探求する時間が少なかったように思います。

ランキング内に同じアーティストの楽曲が何曲も入っているのがその証拠です。

それでも今年は生まれて初めて北海道の地に降り立ち、RISING SUN ROCK FESTIVALで様々なアーティストを観ることができました。
ライジングはライブ以外でも思い出に残るような出来事がたくさんあって、本当に行って良かったとしみじみ思っています。

そんなライジングの影響を大いに受けた今年のベストソング50曲、ゆっくりまったりご覧ください!

50位〜

50位 LV69 / くるり

遊ぶように奏でる音楽に思わずリラックスしてしまう

49位 ハニーとマスタード / The Whoops

ゆるりと爽やかラブソング

48位 pizzaman / SAMURAI APARTMENT, ツンツクツン万博

コント用の楽曲、単純にカッコいいし後半の展開も良い

47位 KING BITCH / 女王蜂, 歌代ニーナ

獰猛な2人の女王の共演

46位 Tableaux / cero

澄み切った世界観の中で様々なビートが鳴り響く

45位 無限大 / チャラン・ポ・ランタン

去年の年間ベストソング、
アルバムバージョンではより賑やかに

44位 赤ずきん / 水曜日のカンパネラ

現代の赤ずきんがオオカミのフェイクに乗っかるという歌詞
相変わらずのワールド

43位 FOOL / 羊文学

包まれるようなコーラスが心地よい

42位 finger frame - bo en remix / PAS TASTA, 鈴木真海子, bo en

ピッチもテンポも原曲からこんなに上げていいの?

41位 ダダ / NOMELON NOLEMON

流れるように畳み掛けられる言葉の語感が気持ちいい

40位〜

40位 Hyper / Kroi

唯一無二のスタイル、勢いは止まらない
“ややこい”という言い回しがクセになる

39位 はぐれ鳥のタマシイ / KISS THE GAMBLER

暖かくもあり悲しくもある不思議な楽曲
聴き終わる頃には全員が童心に帰っている

38位 クリーミー呪って / omeme tenten

22年春結成とは思えない完成度
駆け上がっていくサビに心を掴まれる

37位 千鳥足でゆけ / Lucky Kilimanjaro

過去曲のサンプリングも混ぜ込んだ特化型ダンスミュージック
北海道から帰る飛行機で隣と前にラッキリのメンバーが座ってました
(降りてから気付いた)

36位 turtle thief / PAS TASTA

緩急グチャグチャに大量の音が鳴る濃密な2分間、
身体を揺らさずにはいられない

35位 Fdf - e o / cero

既存バージョンよりもポップで聴きやすくなった印象
Flash,disk,frightでFdfなのね


34位 i care / Homecomings

やさしさ部門だったらダントツ1位
『明日はどんなふうにお腹が空くんだろう』で締めくくる極上の柔らかさよ

33位 世界はこのまま変わらない / くるり

南アフリカの言語と日本語を織り交ぜしっかり韻も踏みながら歌う発想力に脱帽。
岸田繁の止まらない探究心には惚れ惚れしてしまう

32位 くずもち / KISS THE GAMBLER

NHKのみんなのうたを想起させる雰囲気だが、歌詞を見るとめちゃくちゃ暗くて深いことを歌っているようにも感じる。
つくづく不思議なアーティストだ

31位 クランベリージャムをかけて / にしな

毎年このランキングに入ってくるにしな、世間にバレる日は近い。
『クランベリージャムジャム』というサビの出だしが可愛らしい!

30位〜

30位 Now & Then / omeme tenten

omeme tentenから2曲目。
伸びやかで力強い歌声に、昔の話ばかりじゃなくてこれからの話をしようよという超若手の今後が楽しみになるような歌詞が乗せられている。

29位 I MISS YOU / Mr. Children

ニューアルバム『miss you』の1曲目。
アルバムの全体像を見事に形成する流石の貫禄でありながら、「誰に聴いて欲しくてこんな歌歌ってる? それが僕らしくて殺したいぐらい嫌いです」となかなかの内容を歌っている。

28位 可愛いユナちゃん / 超⭐︎社会的サンダル

閃光ライオットの予選動画でたまたま出会って衝撃を受けた楽曲。
衝動をぶつけるような荒削り感がありながらも、メロディや演奏はとてもキャッチーで耳に残る。来年以降名前を見かける機会はどんどん増えていくことになるだろう。

27位 本当の綺麗が分からない / ハシリコミーズ

聴いているこちらまで思わず楽しくなってしまう
ような演奏から、演奏している本人たちが心の底から音楽を楽しんでいる様子がビシビシ伝わってくる。

26位 めぐりめぐって / スピッツ

最新アルバム『ひみつスタジオ』の一番最後に収録されている楽曲。
冒頭は疾走感溢れる普遍的なロックテイストで始まったかと思うと、さりげなくアルバムのタイトルを回収したり中盤でめちゃくちゃ展開があったりと凄いことがどんどん続いていく。
これをサラッとやってしまうのがスピッツの魅力であり恐ろしさでもある。

25位 Now And Then / The Beatles

「ビートルズの新曲」というパワーワードに当時は驚愕したが、聴いてみると確かにそれは紛れもないビートルズの楽曲だった。
AIの活用方法が模索されている中で、賛否両論がありながらもこうして歴史が復刻されたというのはとても大きな功績だと思う。

24位 ズーカラデル / シアン

毎年選んでいる気がするズーカラデル、相変わらずの力の抜け具合がとても心地良い。
2分ちょっとの短い楽曲だが、その中に遊び心がたっぷり詰まっている。

23位 Hi! Lonely / チャラン・ポ・ランタン

チャラン・ポ・ランタン主催のフリーライブ「ブタ音楽祭」でパフォーマーの加納真美が観客に次々に能面を配り、この曲に乗せてみんなで踊っていた光景が頭から離れない。
大量の能面が軽快な演奏に合わせて踊っているのを見て、小さな悩みなんか一気にどうでもよくなったのを覚えている。踊れば万事解決するのだ。

22位 メガフォン / BBHF

終始エコーがかかっているような歌声が楽曲の雰囲気を幻想的に仕上げている。
夢の中みたいだな

21位 仲間はずれ / 星野源

星野源が抱く負の感情を感じられる楽曲が好きだ。
仲間はずれは同時に自由を意味し、かけがえのない個を手に入れることができる。
起伏の激しい人生を送ってきた星野源だからこそ書ける歌詞だ。

20位〜

20位 杜若 / 女王蜂

溢れ出る無敵感
「火の海だってわたしと居れば渡れるでしょう なんてね」
アヴちゃん以外の誰にも歌えない歌詞だ。

19位 Print<Love>Club / 諭吉佳作/men

業務スーパーの店内で流れていて、瞬時にShazamを起動して出会った楽曲。
どこまでもポップでかわいらしくて、日本語と英語が入り乱れる歌詞に溺れそうになってしまう。

18位 GOKKO / パスピエ

低音のサビ前からサビに入ると一気に高音に跳ね上がるのがめちゃくちゃ気持ちいい。
跳ねるような演奏に思わず身体が動き出してしまう。

17位 こっから / Sixtones

ドラマ「だが、情熱はある」の主題歌であり、毎週元気をもらっていた。
ヒップホップテイストでマイクリレーのように続いていくラップはやっぱりラップ担当の田中樹が一番上手いが、森本慎太郎のサビに向けてグワーっと盛り上げていくような部分もめちゃくちゃ良い。
直近のMステでもこの曲を披露し、終盤で森本が赤メガネをかけて南海キャンディーズの決めポーズをしていて鳥肌が立った。ドラマへの最大限のリスペクト、ちょっと泣きそうになった。

16位 へきれき / 台風クラブ

昔から台風クラブの名前はよく聞いていて、今年夏のつくばロックフェスでようやく観ることができた。
メインステージから離れた小さなステージだったが、フェスの来場者ほとんどが観に来ているような凄い混み具合だったのを覚えている。
中でもこの楽曲は台風クラブの魅力である脱力感、ゆるさを感じながらもとても爽やかで、フェス以降しばらく聴きまくっていた。

15位 襲撃 / ドレスコーズ

中学生の頃聴いていたラジオによく出演していて、ずーっと観たかったドレスコーズを北海道のフェスでようやく観ることができた。
フェス終盤の28時、真っ暗な中煌びやかな衣装に身を包む志摩亮平は眩しいくらいに神々しかった。
その時に新曲として披露されたこの楽曲は、怪しい雰囲気に包まれていて夜を支配しているようだった。
これも聴きまくりました

14位 01 / 女王蜂

女王蜂から3曲目。入れすぎ?
カッコよさ全開のアヴちゃんはもう誰にも止められない。
疾走感の中で殺気立ったように発される歌声は聴いている人の身体の奥の奥まで突き刺さってくるようだ。

13位 アイドル / YOASOBI

大ヒット曲はあまり入れたくないという超個人的な考え方があるが、コレは外せなかった。
アイドルあるあると「推しの子」の要素をこれでもかと詰め込んだギュウギュウの内容を完璧に歌い上げるikuraのポテンシャルが恐ろしい。
ラップの部分が賛否両論あったようで嫌なレビューもかなり見かけたが、個人的にはこの曲のキャッチーな部分として大事な要素だと思っている。

12位 六文銭 / MOROHA

衝動的にチケットを買って行った去年2月の日本武道館ライブで披露されていたこの曲がニューアルバム『MOROHA V』に収録されていた。
真っ直ぐにMOROHAについて歌っている歌詞が真っ直ぐに心に響く。
「共に駆け抜けた 金も稼いだ
余りある財産 だがしかしもう一つ
お前と二人で手を飛ばし掴み取る不動産
待たしたな 九段下 日本武道館」
この歌詞が広い武道館に響き渡った後の一瞬の静寂が忘れられない。

11位 さびしくなかった / スピッツ

「さびしくなかった 君に会うまでは」と始まり、君に出会ってしまったから1人でいる時間がさびしいという逆説的なラブソング。
最新アルバムの中で一番歌詞が好きな楽曲だ。

10位〜

10位 ラジオ / aiko

今年なぜか自分の中でaikoブームが来ていて、そんなブーム真っ只中に配信された楽曲。曲自体は10年以上前のものらしいけどまあ関係ナシ。
スーッと身体に染み込んでくるaikoの歌声でラジオについて歌われていて、ラジオに救われた者の1人として胸がじーんと熱くなった。

9位 永遠のブルー / 羊文学

『more than words』が絶好調な羊文学、今年は良い曲がたくさんあった。
中でもこの楽曲は透明感と爽やかさが飛び抜けていて、夏ごろ特によく聴いていた。
コレを聴くことで体温がちょっと下がる感覚すらある。

8位 Orange / 星野源, MC.waka

NETFLIX『LIGHTHOUSE』から生まれたコラボ楽曲。
若林がレコーディング前日に練習しすぎて当日声を枯らしてしまったとラジオで話していたが、それが逆にいい味を出しているような気がする。
幻想的な雰囲気の中で重たいビートが鳴っているのが気持ちよくて、『LIGHTHOUSE』はまだ観られてないけどずっと聴いている。
はやく観なくちゃ

7位 60W / リーガルリリー

このランキング常連のリーガルリリー、今年もスゴい。
激しい演奏の中をたかはしほのかの歌声がスッと通り抜けて届いてくるというリーガルリリーにしかできない技が堪能できる一曲だ。
このバンドを6年前に学園祭に呼んだウチの大学、センスが素晴らしい

6位 生命体 / 星野源

この曲はイントロが無く唐突に歌詞が始まり、アウトロもなく歌い終わりと同時に曲が終わる。
自身のラジオでその理由について質問があり、それに対して「生命は急に始まって急に終わるから」とサラッと答えていた。
そんな表現方法があるのか????????
と当時これを聞いて度肝を抜かれてしまったのを覚えている。いまだにしみじみ「スゲぇよ源さん、、」と時々思ってしまう。
クリエイティブの炎を絶やさないこの人は来年もまた私たちの度肝を抜くような遊び心を見せてくれるだろう。

5位 ピリオドとプレリュード / クラムボン

ボーカル原田の優しい優しい歌声と重たくも着実に進むビートが上手い具合に融合していて、病みつきになってしまった。
去年上位に挙げたハンバートハンバートもそうだが、私はコレ系の歌声に弱いのかもしれない。
この楽曲も入ったアルバム『添春編』、ヤバいです

4位 美しい鰭 / スピッツ

海をたゆたうような心地よい演奏に草野マサムネの優しい歌声が乗ったらもう誰も敵わない。
Aメロの変拍子、サビの超高音などどの部分を切り取っても魅力に溢れている名曲だ。
この曲がリリースされた4月は転職した会社での本配属が始まり、様々な不安が毎日のように押し寄せていた時期だった。毎朝電車の中でこの曲を聴き、自分を励ましていたのを覚えている。
「流れるまんま流されたら 抗おうか美しい鰭で
 壊れる夜もあったけれど 自分でいられるように」
草野マサムネの歌詞はどこまでも奥ゆかしく愛おしい。

3位 Radio Star / Subway Daydream

2021年のアルバム『BORN』が大傑作でそれからずっと追っていたSubway Daydream、勢いは止まらずこの楽曲が良すぎて心をグチャグチャにされた。
ここまで45曲を紹介してから改めて書くべきことではないが、音楽の感想を文字で表現するのはとても難しく、疾走感とか重厚感とかテキトーな表現でそれっぽく逃げてしまうことが多くていまだに悔しい。
SNSで見つけたこの曲の感想のひとつで、「90年代後半に真っ暗な部屋で観るtvk」という表現があってドンピシャすぎて震えてしまった。
一昔前の地方局の深夜の音楽番組でピックアップされていそうなどこか懐かしいメロディー、シンプルに繰り返される「I wanna be a radio star」というサビがあの頃の何ひとつ悩まず地方局をダラダラと観ていた自分を呼び起こしてしまった。
本当に絶妙な表現だったので自分用に貼っておきます↓↓tvkの画面が目に浮かぶね

2位 zip zapper - Explorers of the Internet remix / PAS TASTA, Explorers of the Internet

いまだにPAS TASTAが何なのか、どういうジャンルの音楽なのかよく分かっていない。
秋頃からSNSでこのジャケットをよく見かけるようになり、「何なんだコレは?」と思いながら聴いて「何なんだコレは?」と思ったのが第一印象。
めちゃくちゃな展開にめちゃくちゃな歌詞が乗っているのに、身体が自然と揺れだしてしまうのがPAS TASTAの凄さなのだろうか。
とんでもばいライブ映像もたまに目にする。コレを生で爆音で浴びたら首を振りすぎて取れてしまうかもしれない。
「なお魂は残る税理士」って歌詞なんなんだよ

1位 晴れるな / Sundae May Club

長崎の若手3ピースバンドが今年の1位!
ボーカル浦小雪の幼い歌声で始まったと思ったら一気にギアが上がり、力強いサビへとなだれ込む。
この楽曲を1位に選んだ一番の理由はその歌詞で、結成4年目とは思えないような達観した視点に驚いてしまった。
「ありきたりな曲しか書けない
 若さは痛さでしかない
 未熟な感性を引きずって歩く」
これを若手自らが歌詞にするというのはかなり難しいように思う。まだ若い自分たちのことを俯瞰で見て"若さは痛さでしかない"と表現してしまう卓越した分析力と詩的センスに脱帽した。この一文で1位に選んだと言っても過言ではない。
しかも調べてみると浦小雪は2000年生まれらしい。年下!!!!!!!

「頑張って報われるのか 朝日を浴びれば明るくなれるのか
あてにならない 今日をとりあえずこなしていく」
「もうやめたいとやっぱりの 狭間でおろおろしてるんだ
何が正しいか分からない ただ幸せになりたかった」
若さを"痛い"と自覚しながらも、若さゆえの先の見えない未来への不安を存分に吐露している。
何が正解なのか分からずうわーってグチャグチャになる日は誰しも必要であり、そんな時にこの楽曲が寄り添ってくれるに違いない。

決して応援ソングではなく、本当にただそっと寄り添ってくれるような絶妙な距離感のこの『晴れるな』には今後何度も何度も何度も救われることになるだろう。

今年は以上!!!!!
お疲れ様でした。
M-1やSASUKEなど誘惑が多く結局ド年末になってしまいましたが、毎年のルーティンとして何とか仕上げられて良かったです。

今年はomeme tenten、Subway Daydream、そして1位のSundae May Clubと若手バンドが多く入ってきた印象があります。この3マンライブがあったら仕事放り出してでも行くでしょう。
若さ溢れるエネルギーの塊を欲している感じがもう自分がおじさんになったようで残念でならないですが、やっぱりベテランのアーティストには出せないフレッシュさが何度も聴いてしまう要因だと思っています。

それでも個人的にaikoブームがあったりSpotifyまとめにくるりが入ってきたりと、ベテラン勢のポテンシャルにやられてしまっている自分もいます。

洋楽とかヒップホップばっかり聴いてる年もあったし、もう自分が来年どうなっているかは全く分かりません。
SNSにも目を向けながら、来年も自分が欲する音楽を真っ直ぐに聴き続けていこうと思います。

▼これまでのベストソングス1位
2018 アイデア / 星野源
2019 ちがうの / 私立恵比寿中学
2020 (卒論で忙しくて決められず)
2021 Cats & Dogs (feat.カネコアヤノ) / KID FRESINO
2022 無限大 / チャラン・ポ・ランタン
2023 晴れるな / Sundae May Club

脳内の引き出しが足りないので外付け脳みそとして活用しています。