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Bye-Bye BiSH 〜日常を乗り越えていくには〜

BiSHが解散した。ついさっき。

正直まだ信じられていない。
周囲の観客も同様に感じているようで、「あの曲よかったね」「あの演出キレイだった」といつも通りのライブ後の空気感が流れていた。

流れ続ける規制退場のアナウンス、同じTシャツを着た人でギュウギュウになる電車、夕飯を作る体力もないからコンビニで買うカップ麺。
すべてがいつものライブ後の光景だった。

しかし1つだけいつもと違っているのは、もうBiSHのライブを二度と観ることができないということ。
1つだけだが大きな大きな違いだ。

私はBiSHのライブに行くと、凄まじい劣等感を感じてしまうことがよくあった。
こんなに努力して輝いている人が目の前にいるのに、自分は何をぼんやりと生きているのだろう。
そう感じると同時に、BiSHから熱量を分けてもらうことでどうにか生きるためのパワーを保っていた。

そんなBiSHがいなくなってしまった。
「心にぽっかりと穴が開いた」という表現があるが、私はまだそこまで喪失感を感じておらず、時間をかけてじわじわと穴が広がっていくであろう週末がとても恐ろしい。

私の喪失感でさえ恐ろしいのだから、BiSHのメンバーに襲いかかる喪失感•虚無感は計り知れない。
信じられないスケジュールで全国を飛び回ってツアーをやったり、その隙間を縫ってテレビに出たり、次々に生み出される新曲を身体に叩き込んだり、それらが今後一切なくなってしまうという感覚は想像を絶するものだろう。
解放されたという達成感も大いにあるとは思うが、このつまらなくてくだらない日常に放り出された時、彼女たちは何を思うのだろうか。

つまらなくてくだらない日常を乗り越えていくには、BiSHのパワーがどうしても必要だった。
あのバラバラな6人は私にとってヒーローであり、救世主だった。

東京ドームという最高の場所で笑顔でバイバイとお別れできたが、やっぱり辛い。
それでもBiSHが残した楽曲を頼りに、明日からもどうにか生きていく。

Bye-Bye BiSH Forever!

脳内の引き出しが足りないので外付け脳みそとして活用しています。