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HamCup 姫 vs 姫 3

大工VS姫!? ~HamCupをめぐる珍騒動~

第3章:家族の絆と秘密の特訓!メイクの魔法が織りなす奇跡

和菓子対決から一週間後、maoの自宅。

mao(独り言):「くそっ...次はメイクアップ対決か。七夕から始めたとはいえ、まだまだ自信がないんだよな...」

悩んだ末、maoは決断する。「よし、家族に打ち明けよう」

夕食時、リビングにはmao、妻のゆうたろう、娘のこのみんの3人が集まっていた。テーブルの上には、いつもの晩酌セットが並ぶ。

mao:「あのな、二人とも。実は大事な話があるんだ」
ゆうたろう:「ん?なに?また変な趣味でも始めたの?」
このみん:「もしかして再就職?」

maoは深呼吸をして、ゆっくりと話し始める。

mao:「実は俺が...HamCupの夜の姫として活動してるんだ」

一瞬の静寂の後、ゆうたろうとこのみんの目が丸くなる。

ゆうたろう・このみん:「えぇーーーっ!?」

驚きを隠せない二人に、maoは七夕からの経緯と、今回の対決について説明する。

ゆうたろう(呆然):「あなた...そんな秘密があったなんて...」
このみん(困惑):「お父さん、大丈夫?頭打ってない?」
mao(心配そう):「驚いたか?嫌かな...」

突如、ゆうたろうが笑い出す。

ゆうたろう:「ごめんね、あなた。驚いたけど...なんだか嬉しい。あなたの新しい一面を知れたみたい」
このみん:「そうだよ!お父さんの意外な才能かも!」

maoはホッとした表情を浮かべる。

mao:「そうか...ありがとう。実は、メイクの腕前でも悩んでてな。二人、俺に教えてくれないか?」

ゆうたろうとこのみんは顔を見合わせ、にっこりと笑う。

ゆうたろう:「もちろんよ!私たちの腕前を見せてあげる」
このみん:「お父さんの夢、私たちが全力でサポートするわ。それに...」

彼女は大きな紙袋を取り出す。

このみん:「これを飲みながら、楽しく特訓しましょ♪」
ゆうたろう:「あら、いい考えね。私も参加するわ」

mao:「おお...相変わらずの酒豪親子だな」

そして、家族3人による秘密の特訓が始まった。

Day 1:
早朝5時、まだ暗い外を走るmao。後ろからゆうたろうとこのみんが声援を送る。

ゆうたろう:「あなた、もっと姿勢を正して!姫は背筋が大事よ!」
このみん:「お父さん、腕を大きく振って!メイクブラシを扱う時の練習だよ!」
mao(息を切らしながら):「はぁ...はぁ...こ、これでメイクが上手くなるのか?」

10km走破後、筋トレ、ストレッチと、見当違いの特訓が続く。

夜、本格的なメイク特訓開始。

ゆうたろう:「まず、肌の状態を整えることが大切よ。ここから始めましょう」
このみん:「そうそう!スキンケアが命なんだよ」

maoは慎重に化粧水を肌に馴染ませる。最初は力加減がわからず、たたきすぎてしまう。

mao:「こ、これでいいのか?」
ゆうたろう:「もう少し優しくね。肌を大切に扱うの」

Day 2:
ファンデーションの練習。

mao:「こんな感じかな...」鏡を見ると、まだらな仕上がり。
このみん:「お父さん、もっとムラなく塗るんだよ。こうやって...」

このみんが丁寧に教えながら、maoの頬にファンデーションを塗る。

ゆうたろう:「そうそう、その調子よ。少しずつだけど、上達してるわ」

夜、3人で晩酌しながら。

ゆうたろう:「あなた、本当に頑張ってるわね」
このみん:「うん、お父さんの努力、すごいと思う」
mao:「二人のおかげだよ。ありがとう」

Day 3:
アイメイクの練習。

mao:「目を閉じてるから、どこに塗ってるかわからん...」
ゆうたろう:「ゆっくりでいいのよ。感覚をつかむまでは時間がかかるわ」
このみん:「そうだよ。私たちだって最初はへたくそだったんだから」

maoは少しずつ上達し、薄く自然なアイシャドウが仕上がっていく。

鏡の前に座るmao。深呼吸をして、今までの練習の成果を出すべく、メイクを始める。

ゆうたろうとこのみんは黙って見守る。

20分後...

mao:「ど、どうだろう...」恐る恐る顔を上げる。

ゆうたろうとこのみん、息を呑む。

ゆうたろう:「あなた...素敵よ」
このみん:「お父さん、まるで本物の姫みたい!」

鏡を見るmao、そこには優雅な和風メイクを施した自分の姿が。

mao(涙ぐみながら):「ありがとう、二人とも。これで...勝負に挑める」

ゆうたろうとこのみんはmaoを抱きしめる。

ゆうたろう:「頑張ってきてね。私たち、応援してるわ」
このみん:「お父さんなら、きっと大丈夫!」

maoは決意を新たにする。「よし、家族の想いに応えるためにも、必ず勝つぞ!」

一方、あんみつ姫の自宅。

あんみつ姫:「よし、明日はメイク対決ね。私だって負けられないわ」

彼女は自分のSNSアカウントを開き、フォロワーたちにメイクのアドバイスを求める。

あんみつ姫:「みんな~、明日大事な対決があるの。最高のメイクのコツ、教えて!」

すぐに、数百のコメントが寄せられる。

あんみつ姫:「すごい!みんな、ありがとう♪ これを参考に、最高のメイクを完成させるわ!」

そして、彼女は深夜まで、新しいメイク技術の研究に没頭するのだった。

数日後、HamCupの活動拠点に設えられたメイクアップ対決の会場。鏡とライトに囲まれた二つの化粧台が用意され、そこにmaoとあんみつ姫が向かい合って座っている。

会場の観客席は既に人で埋め尽くされていた。最前列には、このみんとゆうたろうの姿が。二人は緊張した面持ちでステージを見つめている。

ゆうたろう:「あの人、大丈夫かしら...」
このみん:「お父さん、きっと頑張ってるよ!私たちの教えをしっかり活かしてくれるはず」

一方、会場の別のセクションには、あんみつ姫のファン席が設けられている。そこには熱心なファンたちが集まり、手作りの応援ボードやうちわを掲げている。

ファン1:「あんみつ姫なら絶対勝てるよ!」
ファン2:「私たちのアドバイス、きっと役立つはず!」

会場の隅では、なないろが何やら大きな機械をいじっている。

プリン:「なないろ、それは何?」
なないろ:「ふふふ、秘密よ。でも、きっと今日の対決を盛り上げてくれるはず!」

maoは少し緊張しながらも、自信に満ちた表情で鏡を見つめている。「このみんとゆうたろうに教わった技...必ず活かしてみせるわ」

あんみつ姫は目を輝かせながら、たくさんのコスメを並べている。「やった~!これぞギャルの真骨頂よ!フォロワーのみんな、見ていてね!」

くべしが大声で説明を始める。「よーし!メイクアップバトル、スタート!制限時間は90分!テーマは"夏祭りの夜"!最高に映える姫メイクを競え!」

ラッキーが冷静に付け加える。「ただし、二人とも素顔からのスタートだ。まずはクレンジングから始めてもらおう」

maoは一瞬たじろぐが、家族の言葉を思い出し、決意を固めて頷く。「わかったわ。ありのままの私を見せるときね」

あんみつ姫は笑顔で言う。「私、すっぴんもかわいいんだよね~」

二人が慣れた手つきでメイクを落とし始めると、会場がざわめく。

ハムりんが驚いた声を上げる。「おお!maoのヒゲ跡が...」

プリンが慌てて制する。「シーッ!言わない約束でしょ」

maoは少し赤面しながらも、凛とした表情で前を向く。「さあ、本当の勝負はここからよ」

あんみつ姫は興味深そうにmaoを見ている。「maoさん、男前...じゃなくて、素敵な素顔ね!」

メイクアップが始まる。maoは慎重に、しかし確かな手つきでファンデーションを塗っていく。その技は明らかに上達している。一方、あんみつ姫は次々と鮮やかな色を重ねていく。彼女の手つきには、これまでにない新しい技術が見られる。

このみんとゆうたろうは、身を乗り出すようにしてmaoの様子を見守る。

このみん(小声で):「お父さん、頑張って...!」
ゆうたろう:「あなた、私たちの想いを忘れないで...」

あんみつ姫のファンたちは、彼女の一挙手一投足に歓声を上げる。時折、あんみつ姫がファンの方を向いてウィンクすると、会場が沸き立つ。

30分が経過したころ、なないろが興奮気味に飛び込んでくる。
「みんな、大変!私の最新発明、自動メイクアップマシーンができたの!使ってみない?」

maoとあんみつ姫は顔を見合わせる。
mao「いや、それは...家族との約束もあるし...」
あんみつ姫「ちょっと怖いかも...それに、フォロワーのみんなのアドバイスを活かしたいし」

しかし、くべしが意外な提案をする。「おっ!それいいな。二人の腕前を見たあとで、マシーンの実力も試してみようぜ!」

ほんてぃこママが優雅に頷く。「面白そうね。賛成よ。これも、伝統と革新の融合の一つの形かもしれないわ」

残り30分。maoの化粧台からは品のある和風メイクが、あんみつ姫の元からは華やかでポップな現代風メイクが仕上がっていく。

maoは内心で呟く。「ゆうたろう、このみん...見ていてくれ。二人の教えを必ず活かすから」
あんみつ姫も心の中で語りかける。「フォロワーのみんな、ありがとう。あなたたちのアドバイス、しっかり活かすわ」

時間切れの合図が鳴る。

くべし「はい、タイム!まずは二人の作品を見せてもらおう!」

maoが立ち上がると、会場からため息が漏れる。繊細な筆さばきで描かれた目元、上品な唇の色。まるで浮世絵から抜け出してきたかのような美しさだ。しかし、そこには現代的な輝きも加わっている。

このみんとゆうたろうは、涙ぐみながら互いの手を握り締める。
このみん:「お父さん、すごい...」
ゆうたろう:「あの人、本当に頑張ったのね...」

あんみつ姫も負けじと立ち上がる。キラキラと輝くアイシャドウ、大胆なつけまつげ。現代的な"かわいい"が詰まった、まさにインスタ映えするメイクだ。しかし、よく見ると和風の要素も巧みに取り入れられている。

あんみつ姫のファン席から大きな歓声が上がる。
ファン1:「さすがあんみつ姫!最高だよ!」
ファン2:「私たちのアドバイスが活きてる!」

ほんてぃこママが感心した様子で言う。「まあ、素晴らしいわ。二人とも個性が光っているわね。そして、お互いの良さを取り入れているのが見事よ」

そこでなないろが待ちきれない様子で叫ぶ。「じゃあ、私のマシーンの出番ね!」

巨大なマシーンがステージに運び込まれ、ボランティアの一人がその中に入る。数分後、扉が開くと...

会場が騒然となる。マシーンから出てきた人物は、まるでアニメのキャラクターのような、非現実的な美しさを纏っていた。

ラッキーが呆れたように言う。「おいおい、これじゃあメイクじゃなくてCGだよ」

なないろは得意げに説明を始める。「このマシーンは、maoさんとあんみつ姫のメイクの特徴を分析して、最適な組み合わせを生み出したのよ!」

ほんてぃこママは微笑んで言う。「面白い試みだったわ。確かに美しいけれど...」

彼女はmaoとあんみつ姫の方を向く。「でも、やはり人の手による温かみには敵わないわね。それに、二人の個性や努力が感じられないのが残念ね」

くべしが叫ぶ。「さあ、判定の時間だ!勝者は...」

会場が固唾を呑んで見守る中、ほんてぃこママがゆっくりと口を開く。
「...あんみつ姫よ」

会場がどよめく中、ほんてぃこママは続ける。
「しかし、maoにも特別賞を与えましょう。そして、なないろのマシーンには技術革新賞を」

maoとあんみつ姫は驚きの表情を浮かべる。
mao「あんみつ姫の勝ちか...でも、特別賞をもらえるなんて」
あんみつ姫「やった!でも、maoさんも素晴らしかったわ」

ほんてぃこママは三人に優しく微笑みかける。「あんみつ姫は、伝統と革新をバランス良く融合させていたわ。maoは、短期間での上達が素晴らしく、その努力は特筆に値するわ。そして、なないろのマシーンは、未来の可能性を感じさせてくれた」

彼女は会場全体を見渡す。「これこそが、私たちが目指すHamCupの姿なの。伝統を守りつつ、新しいものを取り入れ、そして技術の発展も大切にする。この三つの要素が揃って初めて、HamCupは進化し続けられるのよ」

なないろは技術革新賞に喜びつつも、少し申し訳なさそうに言う。「ごめんね、ちょっと出過ぎちゃった...でも、人間の温かみの大切さがわかったわ。これからは、人の手助けになるような発明を目指すわ」

くべしが元気よく宣言する。「よーし!第2回戦はあんみつ姫の勝利!最終決戦はいよいよHamCupバースタッフ対決だ!」

maoは悔しさを感じつつも、決意を新たにする。「ここまで来たら、最後まで全力で挑むわ。家族にも、みんなにも、恥じない結果を出さなきゃ」
あんみつ姫も負けじと言う。「私も油断しないわよ!でも...なんだか楽しくなってきちゃった♪」

このみんとゆうたろうは、maoのもとへ駆け寄る。
このみん:「お父さん、すごかったよ!」
ゆうたろう:「あなた、本当によく頑張ったわ」
mao:「ありがとう、二人とも。君たちのおかげだよ」

あんみつ姫は、興奮気味にファンたちの元へ向かう。
あんみつ姫:「みんな、ありがとう!あなたたちの応援が力になったわ」
ファンたち:「あんみつ姫、最高!」

こうして、波乱の幕開けとなった3本勝負は最終決戦へ。しかし、誰もが気づいていない。この騒動を通じて、maoとあんみつ姫の間に、そしてHamCup全体に、何か新しい絆が生まれ始めていることに...。

会場を後にする際、ほんてぃこママはカメラを手に微笑んだ。
「さて、この二人の成長...そしてHamCupの新たな可能性。どこまで広がるかしら。この映像は、きっと私たちの未来の指針になるわ」

maoは静かに呟いた。「ゆうたろう、このみん...ありがとう。まだ道半ばだけど、必ず期待に応えてみせるよ」

あんみつ姫もスマートフォンを取り出し、SNSに投稿する。「みんな、ありがとう!あなたたちのおかげで勝てたわ。でも、まだ終わりじゃないの。最後まで応援してね♪」

そして、二人は次なる挑戦に向けて歩み始めるのだった。

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