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私っぽくて、私っぽくない靴を買った👞

シンデレラシューズを買いましたわ~!(大声)

大葛藤の末に無事、「トキメキ」が勝利を納めました!

\どどん/

ウフフ、かわいいでしょう。

ちょっと紐がピンピンしてるけど、だんだん馴染んでくたっとしてくるらしい。

ソールを一周するゴールドは、実は金具ではなくてペイント。

「日本人の女性デザイナーのブランドで、日本の職人さんが作っている」という靴は、「日本人はどうしても靴の脱ぎ履きが多いから」と、目立たない位置にゴムが入っていて、靴紐をほどかずに脱ぐことができる。

革のソールには最初からハーフラバーが貼ってある。

あとから見たら伊勢丹アプリでもおすすめされてる靴だったけど、この宝石みたいな輝きは実物みないとわかんなかったわ。

ピアッカセッテさん、yourfitのおすすめで出てくるまで存じ上げなかったんだけど、どれもこれもかわいくてすごい!

実績解除:伊勢丹で靴を買う になりました!



伊勢丹にて

yourfitを受けるとアプリから「あなたにおすすめの靴一覧」が表示されるのだけど、そこに並ぶブランド名・フロア内の位置・価格帯を調べた。

あとは直接突撃して「ローファーかレースアップ探してます!」と宣言して教えてもらう。あれば試足させてもらう。


で、ph7+は2件目だったんだけど、まず、めっちゃ可愛いサンダルが山盛り並んでて汗かいた。サンダル買ってる場合ではない。欲しい。

で、このお靴と、同型のローファを試させてもらって。

「日本人の女性デザイナーのブランドで、日本の職人さんが作っている」というだけで好きになっちゃう、と思った。国内産業を応援したい。


試足の段階でかわいすぎて「かわいい~」「かわいい~」「や~かわいい」しか言ってなかった。

サイズ通りの24㎝だとかかとが抜けて、ハーフサイズ下げたのと、甲は低いけど幅は広めの作りなのが心配だったので、品番控えてもらってお別れ。


次のショップへ……行きたかったんだけど、あまりの興奮に足が浮ついて冷静になれなかったので、一旦婦人靴売り場を出ました。一旦ね。

フロアを一周して落ち着いたところで、再開。


試させてもらったのはコールハーン、オデットエオディール、ルカグロッシ、銀座ヨシノヤ……あと1つくらい見た気がする。

銀座ヨシノヤは前もnoteに書いた靴なんだけど、ワイズC甲薄の靴は私の足に最高に合う。どこまでも歩いて行けそうだし、どこまでも高く飛べそう。

もうこの靴を脱ぎたくない!!すべての靴がこの履き心地になってほしい!!!!!!

また冷静さを失ったので、いちど伊勢丹から出てベローチェでお茶しました。スタバのメロンが飲みたかったけど入れなかった。


同行の友人「今日買わないなら、もうご飯でもよくない?」
わたし「買う気があります」
友人「カフェ行くぞ」

付き合ってくれたお友達、𝑩𝑰𝑮 𝑳𝑶𝑽𝑬______


カフェへ移動、そして冒頭と、このツイート

カフェでずっと「疲れた」「最悪すぎる」と言っていた。

(「友達と遊んでるときに絶対に言うべきではない言葉なんだけど……」と断ったうえでブツブツ悩むさまを見守ってもらった)


実用性とトキメキ、両立したら最高なんだけどね。どちらかを選ぶのは茨の道。

もちろん、最終的に敗れたヨシノヤの靴もすばらしい履き心地にときめいたし、ph7+も長く履けるだろうし、レースアップは幅狭甲薄にやさしい。

なにが決定打か、というわけではないんだけど、もうわたしは「この靴を履かないとだめだ!!!!!!!!!!!」と思ったので、ピアッカセッテの靴に決定しました。



伊勢丹に戻ったら、先ほどの店員さんがいたので「もどってきちゃいました~」をした。

ダメ押しにもう一度、色違いのシルバー×エナメル、別のレースアップも履かせてもらって、スムースレザー×ゴールドのこのお靴に決定した。

かかとのゴムが削れたら町の靴やさんで、全体的に痛んできたらブランドの工場でオールソール交換もできます、って教えてくれた。

長く履けそうで安心。

スタッフさん「わたしも4年くらい交換なく履いてるのがあります~」

(スタッフさんもブランド愛があって素敵だった)


サイズのあうシューキーパ―もこのまま買いに行きたいんですけど……といってケアコーナーを指さしたら、

「そこので良いですか?まっててくださいねー」といって、持ってきてくれたし一緒にお会計できた。

百貨店初心者。

ちなみにケアグッズまで含めて予算4万でしたが、この靴だけでそのくらいします。当然予算オーバーだけど買える範囲でよかったね!

とはいえ国内の職人さんの手作りだと思うと安すぎてびっくりしてしまう。いいんですか??ありがとうございます。大切に履きます。



買った翌日、自宅で計4時間ぐらい、靴を眺め・手に取り・ゴールドのペイントをなぞってみたりしていた。

「これは私の靴だ!」という気持ちと「私の靴だとは思えない!」という気持ちが同居している

男性のビジネスシューズみたいな形のレースアップ。カカトの二重のソールは、お高い紳士靴でよく使われる手法らしい。

(よくわからないで詳しく知りたい)

一見して全長が長そうに見えるのも、メンズ靴っぽいバランスに見える。気がする。

ずっとメンズっぽい靴を、服を、身に着けたいと思っていたけど、身長も体重も足のサイズも、すべて一般的な女性サイズに収まる私には勇気が出ず、「女性らしい」ものを選んでいた。

それがこんな、男性的なデザインのお靴を履いてもいいの?

とても私の靴だとは思えない。


その一方で、ビジネスシーンにはそぐわないであろう華やかなゴールドのペイント。全方位かわいくてえらい。

履くと、なぜかスンッ……と足元に収まる。
過剰に大きく見たり、小さく見えたりもしない。

さらに後述するブランド名・コンセプトが内面にもフィットしてしまった。

「似合う!私のための靴だ!」



ph7+というブランド名。

phが何の単位だったかは忘れたけど、ph7は酸性とアルカリ性の間の「中性」。性別の中性なのだろうし、酸でもアルカリでもないやさしい感じもする(好き)。

そしてブランドコンセプト。

ph7+[ピアッカセッテ]は個性的でありながら決して奇抜さは求めず、あくまで一つのファッションアイテムとして、履く人の魅力を引き立たせるためにあります。

完成された木型のフォルム、美しいヒールのシルエット、質の良い素材、ディテールへのこだわり、機能(製法)とデザインのバランス、

そしてフィニッシュ( 仕上げ)、それらがひとつとなったph7+[ピアッカセッテ]。

ジェンダーフリー・ジェンダーミックスなそのデザインには過剰なディテールはなく

クールで洗練されたフェミニンな女性にこそふさわしいマニッシュスタイルです。

ph7+[ピアッカセッテ]を履く女性もまた感性が高く、モードに敏感でありながらもトレンドだけに流されない確固とした個性があります。

その一足が自分に自信を与えてくれるものであることを理解し、それを選ぶ力を持っているのです。

ph7+│ピアッカセッテ
http://www.ph7-shoes.com/

ジェンダーフリー・ジェンダーミックスなそのデザインには過剰なディテールはなく、クールで洗練されたフェミニンな女性にこそふさわしいマニッシュスタイルです。

一見すると「どういうこと?」と思う、矛盾をはらんだこの言葉が私にこの靴を選ばせた。



ちょっと私の性自認の話をします。

わたしは中学生くらいから大変ながいこと、性自認に悩んでいた。
そして現在は女性自認に落ち着いている。

自分の心の性別を決める指標を持っていなかった。

性格も、趣味も、服装も、恋愛対象も、私の性別を判断する根拠には足りなかった。

わたしの心は女性でもあるし、男性でもあるし、そのどちらでもなかった。
その頃はよく「私の体は女性だけど、私の魂に性別はない」と言っていた。

いまでもそれに変わりはないけど、あるとき「心の性別と同じくらい、体の性別も大切にして良いのでは?」という考えが浮かび、

心が0:0もしくは5:5だとして、体が10:0で女性ならマァ5割ぐらい女性だろ、ということで女性自認を受けいれ、落ちついた。

もし、世界に私一人だったとして、私は私の肉体が憎いだろうか。別にどっちでもいい気がした。

たぶん私がそっくりそのまま体だけ男性だったとしたら、男性としてそのまま生きたと思う。

(セクシャリティは流動的なものなので、だれしもいつでも変わる可能性があるよ!)

自認の話おしまい。



女性の体で男性の物を身に着けると、サイズ感だったり体のラインが違ったりでウーン、となることが多い。

お飾りのポケットとウエストに絞りのついたレディーススーツはむかつくけれど、女性の体にはよく似合うのだ。


ジェンダーフリー・ジェンダーミックスなそのデザインには過剰なディテールはなく、クールで洗練されたフェミニンな女性にこそふさわしいマニッシュスタイルです。

似合う・似合わないを超えて、何を選ぶかは自由だけど、

どちらも捨てきれない、「女性の体のまま、中性的なものを」と願うわたしのようなわがままに、この靴はぴったりに思えた。



もちろん、この靴を選び取って、買ったのは私が選んだことだけど

その実、この靴が私に選ばせたのだ、という気がしている。

あきや先生のnoteを読んで、私が「どこにでも行ける、高い靴(行動力)が欲しい」と思い、靴を買う決心をしたように。

この靴が、「お前は私じゃないとだめだぞ」と語りかけてきて、私を動かしたんじゃないかと思う。



というわけで、私のシンデレラシューズのお話でございました。

はやく履きたいけど、しばらく天気が不安だなーと思っていた矢先、こちらのnoteを思い出して読み返しました。

プレメンテナンスね……出します。

ありがとう、先人の知恵。
防水スプレーと靴べら、ケアセットも買います。


前のnoteで「現代のシンデレラだからガラスの靴は自分で見つける」とか言ってたけど、

「そもそもプリンセスに憧れていなかった」ことを、ガールズの三蔦さんが話してて思い出した。

いや~プリンセスでもいいけど。それなら自分の足で階段爆走、0時にはきちんと自宅にいるプリンセスたちの憧れの的プリンセスになりたい。のかも。

舞踏会に行っても、靴は落とさずちゃんと履いて帰ってくるし、なんなら親切心100%でシンデレラのガラスの靴を拾うかもしれない

いや、本物の王子様に拾わせないとラブロマンスが始まらないし、むしろ不親切かもしれないか。


中性的なことへの憧れは恥ずかしくてコンセプトにはできないでいたけど、かといって憧れが捨てきれず、見て見ぬふりをしてきた。

でも、この靴と出会って向き合え!と言われた気がします。

そして「おしゃれな人はだいたいタビを履いてるな……」「だいたいジルサンダーの靴を履いているな……」みたいな安易な憧れと思い込みだけで靴を選ばなかったのは自問自答ガールズとしてはたいへんえらいな!とおもいます。

(もちろん予算もあるけど)


私はシンデレラだし、同時に王子様だし、スカートもワンピースも着ちゃうけど、脳内のあきや先生は「ええんです」と仰せです。

そしてこの靴を履きこなせたら、次の運命の靴に出会ったら。ほど良きときに2足目の良いお靴を手に入れたいな。


だめそうだったら方向転換すればいいもんね!


公開ボタンを押す前に、もう1度靴を手に取ってみる。

かわいいしかっこよすぎてびっくりしちゃうな!

おしまい。


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