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半ば昼夜逆転した生活を送ること数週間。最近は3時4時にならないと眠れない。目が覚めると大体午後。いくら予定がないからってこんな生活リズムが習慣化しちゃったら授業始まってから大変なことになるなぁって頭ではわかっていても眠れないものは眠れないし、起きられないものは起きられないから人間の体ってよくわからない。

地方の実家に帰省している大好きな友人が、東京で一人実家にも帰れず引きこもる私を見かねて物資を送ってくれた。手紙付き。彼女はいつもそうだ。人のために何かすることを厭わない。私には他人にそこまで尽くせないなぁと、いつも感心している。

送られてきた段ボールに入っていたプリッツをポリポリと食べながらこれからTVerで「獣になれない私たち」を見ようと思う。昨年の9月期に見ていたものが再配信されていたので、昨夜何気なく1話を見た。それで改めて思ったのが、野木さん脚本のドラマって台詞の一つ一つが生活に活きるな、と。といっても野木さん脚本のドラマで私が見ていたのは逃げ恥、アンナチュラル、けもなれの三つぐらいだから、ファンとは言えるほどではないんだけれど。生活に活きるというのは、言い換えれば教訓になる、あるいは共感できるということ。逃げ恥では「誰かに認められたい」「誰かに必要とされたい」というみくりの心の声が自分と重なり、苦しかった。アンナチュラルはちょっとグロかったので見返せておらずセリフが思い出せない。けもなれ1話までで印象に残っているのは、「馬鹿になれたら楽なのにね」というもの。あーわかる。人間って進化の過程で考えることを身につけてしまって、代わりに直感が鈍っていったんだ、とも彼は言っていた。なるほどなー。

私は、常に何かしら考えている。それは、物事がうまくいくアイデアを考えているとかそんなできたことではなく、ただ答えのない問いを自分に投げかけているだけである。なんの生産性もなく、むしろ心をすり減らす作業だ。ふと周りを見ると、自分のように考えて苦しんでいる人などいないように見える。みんな何を考えて生きているんだろうって思う。自分は異質なんじゃないかと思ったりもする。「考えすぎなんだよ」だとか、「すごく考えられて尊敬する」だとか言われるけれど、そんなことわかっているし、でも尊敬されるようなものではない。結果的にすり減っているわけだし。けれど一度ついた「考える癖」ってなかなか抜けない。考えるのやめた!まあいっか!!で済ますことができない。気分がいい時はできるけど(できるんかい)。

多分一生こういう性格で生きていくんだろうなと、ちょっと諦めながら2話を見ることにする。プリッツうめー

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