パンダは嫌だ
大学生になった。紆余曲折あり…等といったことはない。明日は一限から体育なので早く寝ないといけないや、と思いながらも、「noteを書こう…」という思い付きからの行動が珍しくハマったので書くことにした。
大学に入って特筆すべき点は本当に何もない。授業3日目ぐらいに後ろに座っていた男の子とたまたま学科が同じだったので初めて構内で他人と喋り、更にはラインを交換してお昼ご飯を食べるようになったのに、次に学校に行ったら明らかに避けられていたので関わるのをやめたこととか、入学式に遅刻した上にその後のガイダンスをサボったせいで俺だけ集合写真に写っていないとか、そんぐらいしか語ることがない。その中で俺のできることといえば「自分という人間がつまらんだけなのに、『世の中がつまらん』と言うな。」というヒミズって漫画に出てくる人の言葉を自戒するぐらいで。
こういう生き方を選んでいるのは自分自身なのに、街行くカップルや他の学生を悠々と追い越す自分の歩調には辟易してばかりで、本当に良くない精神性だと思う。
深夜に酒を飲みながら、俺と一緒に「青春してえ~」と言っていた子持ちバツイチタメの、「中学3年生の女の子からの告白をどうやってかっこよく振るべきか」というアホ質問に真剣に答えたり、彼氏と仲良く暮らしている悩みのなさそうな女がSNSで勝手に死にたくなるのも許したり、中学でみんなから人気者だった彼に駐輪場でガン無視決め込まれたことを昔のクラスメイトにチクらないような寛大な人格を俺は持ち合わせているからもうちょい世間は俺のことを許してほしいなあとか思った。
電車でクソババアに席を譲ったときのきまぐれや、19歳になって中二病がやっと治癒したおかげで得られた自分が立ち入らない文化に対しての心の余裕さとか、そんなしょうもないことを自分の良心の欠片だと思いながら生きているけど本当に優しい奴は5chのサイトとにらめっこしないし、待ち合わせに遅刻した事をちゃんと反省するだろうな。
自分がまともな人格だと全力で妄想しながら生きているので本当に優しい奴と出会った瞬間にその思い上がりが完全に瓦解する。優しい奴、俺に近寄らんといてくれ。
まあでも、個人が語る人格など一面性の塊でしかないし、優しいとか、優しくないとか、決めつけなかったら嬉しいなあ。俺みたいなクズのために曖昧にしといてくれ。人なんて気まぐれで滅茶苦茶で、矛盾だらけだ。(俺は精神に一貫性のある人間が好きだが、もうすでに矛盾しまくっている。)
俺の好きなアーティストも「矛盾なんだよロックなんて」と言っていた。その通りだ。
最近、何事も白黒つけたほうがいいという人間が増えた気がする。ウマ娘の二次創作の件で一瞬問題になったけど、世の中には曖昧にしといたほうがいいこともある。その中にはもちろん、人間の人格だって含まれてる。会社では紳士なサラリーマンが、おうちでは暴言吐きながらゲームやってても別に不思議ではないように。
何よりも、俺みたいな人間のためにそうであって欲しい。我儘万歳。さらに欲を言えば、矛盾の中でもがき続けてる姿を人類に見せつけてやりたい、音楽で。
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