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ウエストランドが好き その理由を語る①

私はニワカお笑いファンで、テレビで嗜むのが基本。テレビを観るときは半分以上がお笑い番組という感じだ。M-1は特に楽しみな番組のひとつ。
ウエストランドを知ったのはM-1 2020。コロナ禍でも開催してくれて、一番感謝しながら観た年だ。
どのコンビも面白い。大笑いした。涙が出た。大笑いの涙だけど、気迫が凄くて熱い気がして、そんな涙も少し入っていたかもしれない。きっとスタッフの気迫も伝わってきたからかもしれない。お笑い業界に縁もゆかりもないしただのニワカだけど、コロナ禍がお笑いの存在価値の尊さを改めて教えてくれた。それが生放送で直に伝わってきた気がした。ニワカだけど、そんな気がした。

ラスト、出てきたのがウエストランド。名前は知っていたけど、初めてネタを観る。
ネタは面白い。でもイマイチはねていないので、もったいない!もっとウケろ!と応援し始めたところであのキラーフレーズが私を刺した

「お笑いは今まで何もいいことがなかったヤツの復讐劇なんだよ」

しかも「そうですよね?当然ですよね?」みたいな顔で審査員を見てるし。周りを引きずり込んでいて漫才だなぁってワクワクした。

最高だった。この人の笑いは信頼できる、と直感でそう思った。

お笑いってさ、色んな種類があるけど
見下す系のお笑いってあるじゃないですか。
あれ、あんまり気持ち良くないというか……
ただのイジメじゃん悪口じゃんって感じるお笑いの形が存在している。

見上げる系の噛みつくお笑いこそ原点だろうし、復讐心をお笑いに昇華できる人って人間力が高いと思うんですよ。だから信頼できると感じた。
上っ面だけみると悪口のようにみえるけど、芯は悪口じゃない。世の中のモヤモヤをお笑いに昇華してる。気持ちが良い。
背が小さくてイケメンではないからこそ必死に吠えている姿が様になってカッコいい。自分の外見キャラを上手に使っている。
ニワカだからさ、あんまり評論しちゃいけないんだろうけど、ウエストランドの漫才は一番漫才だなぁって思ったですよ。

でもウケていなかったのが悔しかった。
審査員の点も低くて悔しかった。
なんでかなぁ、とモヤモヤしていたら、松ちゃんが答えを教えてくれた。
「もっと刺して欲しかった」
そうか、ウエストランド側に遠慮があったのか!
昨今の空気を読んで本音を抑えていたのか?……だから突破できなかったのか?

松ちゃんのコメントに唸った。

もっとウエストランド漫才をみたい!
這い上がってくれ!這い上がるのがウエストランドのお笑いだ!と心の中で最大限エールを送った。9位からいつかチャンピオンになってくれ!と期待した。

その後、マヂカルラブリーが優勝する瞬間をみて、私は涙した。
過去に最下位をとっても自分のお笑いを突き進んでチャンピオンになるなんてカッコいいじゃない!
マヂカルラブリーをみながら、未来のウエストランドに期待したのだった。

ニワカだけど、やっぱ熱くなっちゃうのよね、M-1。
だって、本気のお笑いのぶつかりあい、最高のエンターテイメントだもん。ありがとう。

ウエストランドが好き その理由を語る①
終わり

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