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『上を向いて歩こう』と、失敗作の生きる道

今年の年始は、
苦しいことが盛りだくさんで。

そうなるのより前からずっと、
年始に歌いたいと思っていた曲を歌いました。
他にもいくつか曲を用意していたのですが、
他の曲は、涙が止められず、ちゃんと歌えなかったので、
また今度にします。

今夜は、
私自身のことを少し。

※ ※ ※ ※ ※

年末年始は苦手です。
私には帰る場所がないから。

別に実家がないわけじゃないし、
世間的に見ればとても恵まれた家で、
両親とも健在です。
でも、実家には帰りませんでした。
帰れない、というか、
帰ると ものすごく傷付いてしばらく立ち上がれなくなるから。

あまり詳しく書くと、
長くなるし鬱々とするので詳細は控えますが。


母は、私を

 失敗作だ
 人間としておかしい
 産まなきゃよかった

と言ってきました。
小さな頃から、ずっと。

そして、
その『失敗作』が少しでも世に迷惑をかけないように、
自分の作品が失敗作であることを世に気付かれないように、
一所懸命隠して直そうとしました。
それが愛だと信じて。
それはもう、多くの時間とお金と労力をかけて。
でも、思うようにはいかなかった。

だって、
私は母の『作品』ではなく、
一個の人間だったから。

『失敗作』は隠して見ないようにしたり捨てたりすればいいかもしれないけれど、
失敗作と言われた本人は、どうやって生きていったらいいのでしょうね?

自分自身からは逃げられないし、自分を捨てるわけにもいかない。
その壊れた精神と身体を引きずったまま、生きていくしかない。

母の言葉には一理あるんです。
確かに、私はどこかどうしようもなく
壊れてる。
それを取り繕ったり隠したりして生きようとしたこともあるけれど、
仮面と内面の乖離が歪みとなって蓄積して、
衝動的に酷い破綻と破壊を起こしてしまう。
実際に物を壊すのではないけれど、
人間関係とか、ね。

だから、もう、
壊れた自分は、そのまま受け入れることにしました。
周りに少しでも迷惑をかけないように、
破綻しないようにガス抜きをしながら。
そのガス抜きのひとつの方法が、詩を書くことだったり歌うことだったりなんだろうと思います。

 上を向いて 歩こう
 涙がこぼれないように

そんなふうに祈るように思いながら。

だから、私は
どんなに下手でも拙くてもみっともなくても、
書き続けるし、歌い続けるんだと思います。
きっと、ずっと。

こんな私に付き合わせてしまって
申し訳ないなと思ったりもします。

それでも付き合ってくださる方々に
心からの感謝を。

読んでくださって、
聴いてくださって、
ありがとうございます。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。

皆さんが、今年も、
一歩でも前に進めますように。


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