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7/6 入院初日〜痛みに耐えた夜〜

深夜に起きてしまった私は寝室に移動してベッドでゴロゴロ朝まで過ごし、6時に起き上がって洗濯機を回してコーヒーを淹れてリビングでまったり飲む。 
夫に入院前にもう1回洗濯して行ってと言われていたのでちゃんと守る私偉い。
8時に夫を起こして一緒にゴミを捨てに行き、夫は寝直してしまったのでnoteを書いたりオラクルカードを引いたり、1人昨日食べなかった唐揚げ弁当を食べたりする。
食べたら眠くなってしまったので夫の隣で少し眠る。
入れ替わりに起きた夫に13時頃に出るから12時に起こしてとお願いして寝ていたら、「ごめん過ぎちゃった」と言われながら少し遅れて起こされる。
起きたくなかったが、今日だけはそういう訳にはいかない。
メイクはしないで着替えだけして行くことにした。
洗濯物が乾燥まで終わっていたので慌てて畳んでしまい、夫に玄関で見送ってもらっていってきますのキスをする。
雨が少しパラパラ降っていたが、傘はささなくて大丈夫くらいだ。スーツケースなのでツイてる。
予定通りの電車で病院に向かう。
途中あまりの蒸し暑さに駅でポカリスエットを買って飲む。おいしい。
でもなんとなく公共の場でマスクを外して飲食するのがはばかられる気がしてササッとマスクをする。

夫には「病院までタクシーで行っていいからね、俺のカードで払っていいからね」と言われていたが、タクシーがいなかったので結局歩いて病院に行く。
午後の外来が始まったばかりの時間なので受付と待合室は混みあっていた。
受付の人に声を掛け、用意してきた書類一式を渡す。
少し待ってから新型コロナウイルスの抗原検査に呼ばれる。
これをクリアできないと入院できないのでちょっと緊張する。
夫は以前仕事の関係でPCR検査を受けたことがあり陰性だったので私も大丈夫だろうとは思っていたが、ネットでは「まさか、何で自分が?」という人も感染する話を見たことがあったので万が一があるかも。
離れたところの小部屋に呼ばれ、長い綿棒のようなものを左右の鼻の穴の奥につっこみ鼻水をとってくれた。
乾燥していたがなんとか取れたらしい。
痛くはなかったがすごくむずむずして、終わったあとにくしゃみが出て鼻水が出てきた。君にはもっと前に出てきて欲しかったんだよ。

また待合室で15分くらい待ち、看護婦さんに陰性ですと言われる。一安心。
書類一式を渡され、入院病棟にエレベーターで上がる。
ちょうど同じく今日から入院するっぽい人と一緒になった。
エレベーターを出てすぐの所のナースステーションでそれぞれ看護婦さんに書類を渡し、部屋は個室と大部屋どっちがいいか希望はありますか?と聞かれる。
選択肢があると思っていなかったので大部屋に入る気満々だった私はどっちでも大丈夫です、と答えた。
もう一人の人は個室を希望していたが、今婦人科の個室がいっぱいらしくて産科の個室しかないので、赤ちゃんの声が聞こえてきてもよければと言われていた。
何それ経験してみたいと思ったが大部屋も気になったので言い出せず、まぁ自分の出産の時に経験するか…と思い直す。

看護婦さんが私の書類を見て「あれ、手術明日ですか?」「術後何日入院するって言われてますか?」と聞いてきたので不安になりつつ2泊3日と答える。
大丈夫だろうか。
しばらく看護婦さん達があーでもないこーでもないと話した後、3人部屋に案内してくれた。
窓がない部屋で薄暗い。時間感覚がわからなくなりそうな部屋だった。
全てにカーテンがかかっていたので人がいるのかもわからず。
入って1番手前が私のスペースだった。
自分のベッドに座って看護婦さんから色々説明を受け、抗生剤とロキソニンをもらう。
それから入院施設を案内してくれた。
トイレとシャワー、冷蔵庫が共同だった。
同じフロアに手術室もあったので、移動が楽だなと思った。

しばらくそのまま待っていたら、看護婦さんがやってきて内診に行きましょうと連れて行ってくれた。
この時は外来と一緒の内診室で待合室を横切ったのでまだ私服のまま。
子宮口を広げる処置をすると聞いていたが、痛いとは聞いていたがめちゃくちゃ痛くて「いた!いたいです!いたたたたた!」と言ってしまう。
強い生理痛のような刺すような痛みがあり、多分その時に装着された。
これが水分を吸って大きくなり子宮口を広げるらしい。
言われなかったがネットで調べるとラミナリアという名前みたいだ。

ベッドに戻ってすぐにもらっていたロキソニンを飲んだが強い生理痛のような痛みは全然よくならず、ずっと痛くてガクガク震えながら布団にくるまっていた。
途中少し動けるようになった瞬間に病院着に着替えてブラトップも外す。
そしてまた痛みに悶えていたら(同じ病室に術後の患者さんがいるっぽかったので声を出したり動いて物音を立てるのはできるだけ我慢)、看護婦さんがやってきて明日の手術は9時半になりましたと言われる。
最初の説明では11時と言われていたので早まった。
少しでも早く痛みの原因が抜けると思うと嬉しい。
痛みは良くなることはなく、汗をびっしょりかいてうずくまっていたらいつの間にか寝てしまっていた。
起きると少しよくなっていて、でもまだ痛いので本を読んだりゲームをするのはもちろんスマホを見るのすら無理だった。
そうこうするうちに夕食の時間になり、厨房の方が食事を運んできてくれた。
美味しそうだったしせっかくなので食べようと思って起き上がって食べる。
美味しかったし、他のことをしていると気も紛れて結果食べてよかった。
デザートの桃がめちゃくちゃ嬉しかった。
9時に消灯され、部屋や廊下の電気が消されたが自分のベッドの上の電気はそのままだったので消した方がいいのかな?と思って消す。
(翌日聞いてみたらベッドの電気は各自のタイミングでよかったらしい)

細切れに寝て起きてを繰り返して、12時から絶飲食と言われていたので11時半に最後のロキソニンを飲んだ。
いつも生理痛がひどい時はひたすら寝ているので、今回も色々持ち込んだゲームや読書は諦めてひたすら寝ることにする。
この子宮口を広げる処置は出産の時にもするらしく、こんなに出産の時は辛いのか・・・いやむしろこれより全然比べ物にならないくらい辛いんだろうな・・・と思うと少し妊娠したいという気持ちが萎えてきた。
いやきっとこれは今の身体的に辛い状況のせいで思うだけだろうと思い直して忘れることにして、とりあえず明日の手術が終われば痛みは無くなるし妊娠にも一歩進むし、もし妊娠しなくても重かった生理痛がだいぶ良くなるから明るい未来だけが広がっていると思い込む。
空調がきいて寒い病室で布団にくるまって眠った。

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