【消滅都市】ストーリー用語をオカルティズム視点で解説【用語集】
消滅都市のゲーム内に登場する様々な表現やストーリー用語について、私的に気になったワードを抜粋し占星術・西洋魔術などのオカルティズムや神秘主義思想と絡めて解説します。
はじめに:本記事で扱う用語について
消滅都市のストーリー用語をお借りしていますが、ゲーム内で述べられている事実や結果を忠実に解説しているわけではありません。
神秘主義思想の観点から結びつけていますので、聞き慣れない言葉もあるかも知れません。
なかには「自分の意見と違う」といらっしゃる方もいると思います。わたしの意見を押し付ける意図はございませんので、ご自身のイメージを大切にしながらそれぞれの感性の違いを楽しんだり、新しい側面の発見につながれば幸いです。
なお、私的な解説にあたって神秘思想や西洋魔術などで使われるオカルティズム用語も含まれています。
いわゆるオカルト要素が多いため、それらに抵抗がある方や他者に正しさを求める方はスルーしたり記事を読まないなどご自身で判断願います。
■タマシイ
「消滅都市」に登場する用語「タマシイ」は様々な教義や思想を複合した意味の可能性もある
本記事では、当方の趣向に沿ってオカルティズム視点(B説)から参考を挙げるため、あくまで一例としてご理解頂きたい
2021/05/26更新
【A説】宗教
【B説】神秘主義思想
【C説】カバラと生命の樹
【D説】古代ギリシア哲学
※感性や個性がアイデンティティなら、魂=個性と言い切れないため敢えてここでは個性は省く
▼タマシイとは?
消滅都市であらわす『タマシイ』を神秘主義思想で捉えた場合
自我を持たず感情のままに行動するタマシイ=星幽体(アストラル体)
自我を持ち自らの意志で行動するタマシイ=精神体(メンタル体)
を指すのではないかと推測する
また、
本能的な魂と理性的な魂と区別される場合もある
■世界の記憶(欠片)
■球根(失われし世界)
メシエによると、球根はイデアのある天上の世界と地上をつなぐ連絡船の役割を果たしている(メシエも球根を通じて天上の世界から地上に降りてきた模様)と言及している
■スフィア
ゲームアプリやパズルゲームで見かける色付きの球体であるが、消滅都市で意味するスフィアはタマシイのスキルを発動させる知恵をあらわすのではないか?
5つの属性は東洋思想にあたる五行説(論)に由来していると思われる
※土=闇属性になるのかというと、土は黒であり創生の始まりであるため
■想いの力
西洋魔術では肉体から意識を分離させて霊的身体へ解き放つ技法を星幽体投射(アストラル投射)と呼ぶ=幽体離脱と呼ばれるものと同義
肉体を所有したまま意識体になることが出来るため、もしかしたらエピローグ後にギークが開発した疑似タマシイ化装置もこの星幽体投射を応用した技術なのかもしれない
■意思
自分の考えや思いをあらわす感情で思うところ
※行動するための明確な考えは意志
■天上の世界(イデア界)
魂が肉体と分離し行き着くところ
本来は物質世界に干渉することがなく、永遠に保持した世界を超越している
古代ギリシアの哲学者プラトンの提唱するイデア論(※)
スマホゲーム『消滅都市』では天上の世界に存在した消滅したと思っていた都市がある場所=消滅都市の元型(アーキタイプ)
■イデア
■タロットカード
・現実世界から精神世界へアクセスするための物質媒体(扉を開く鍵のような役割)
・顕在意識⇄潜在意識
・タロットの世界を幻視&視覚化し各タロットの特性に適した概念との融合
▼消滅都市であらわすタロットとは
なお、ゲーム内にてタロットカードの力と代償については判明している(下記参照)
上記の設定を踏まえて、次の項目にて個人の見解に基づくタロットの力を解説したい
■タロットへの不正アクセス
一部の魔術結社および個人の訓練技法において、タロットの世界を旅するイメージの訓練法がある。これはタロットを使用した瞑想でタロットカードの象徴世界を疑似体験する技法である
西洋魔術ではこれをパスワーキングと呼ぶ
▼パスワーキングとは?
消滅都市ではタロットの所有者のみが生命の樹と対応している大アルカナ22枚の扉(領域)にアクセスでき、それぞれの意識を統合することでタロットの力を自由に利用できるのだと推測する
つまり、消滅都市でいわれる不正アクセスとは
本来タロット所有者のみがアクセス可能なパス(道)を書き換え、大アルカナ22枚に描かれたタロットの象徴世界(そこにある叡智と力)へ不正にアクセスしたものだと考える
■タロットの力
タロットの領域(扉)を開き、それぞれのタロットと意識を統合または一体化したときに起こる力
▼タロット所有者の顕在意識
↑力が作用しているときはタマシイの全面に帯が配置されている(タロットの力を解放している状態?)
※心理学者フロイトがあらわすエス(欲望)
■タロットの色(反転色)
タマシイに配置されているカードの色調(反転色)に注目していただきたい
反転色になったカードの向きが正位置か逆位置で
タロット所有者の力がどちらに作用しているかをうかがい知ることができる
※逆位置=反転色とは限らない
正位置=反転色の場合あり
■タロットの力と代償
▼タロット所有者の無意識とは?
※心理学者フロイトがあらわす防衛機制
■タロットの正位置・逆位置
例:現実と願望のナツメ
例:レイドタマシイ
タロット所有者は進化前と進化後でタロットの向きが固定されているようではない
これは、タロット所有者の意識の向かう先によって力の作用の仕方が異なるためではないか?
つまり、タロット所有者にとって
顕在意識と潜在意識の向かう先(意識の向き方)が違えば
正位置と逆位置も人それぞれだという考えに至った
それゆえ、一概に「逆位置は悪い」「正位置は良い」意味とは言いきれない
■ゲームの起動画面:epilogue ver.の4種類
万物照応と生命の循環を表しているのではないか?
◾️四季に対応する四大元素
▼季節:春、元素:風、時間帯:午前
▼季節:夏、元素:火、時間帯:昼
▼季節:秋、元素:水、時間帯:夕方
▼季節:冬、元素:地(土)、時間帯:夜
※春に種子を蒔き、夏に木々が芽吹き、秋に収穫、冬に休息、そしてまた春へ巡る農耕のサイクルや生命の循環
※四大元素の割り当ては地軸の傾きや方位の考え方によって諸説あり
■The Sinister Hand:カナトのランキングイベント名
宗教的な観念から「左」は不吉の象徴として忌み嫌われているが、いつも「右」が正しいとも限らず、時代の流れや状況に応じて左右の概念が変わる
それも各々の進む「道」が異なるだけで、右と左が辿り着く先は同じだとされる道教や異教の教え
カナトの左手に注目
("左手"を英単語に訳すと分かりやすいかもしれない)
※西洋魔術のひとつの概念が隠されている
▼おまけ
■所長
天上の世界編で黒い箱とともに現れた謎の老婆
イデア界の海を割って強制的にソウマとカノを地上へ降ろしたり、女神ブリキも敵わない相手であるために、一見すると人類にとって敵わない存在に思われるかも知れないが元ネタとなっている存在はある至高神
ゲーム内では「消滅都市」の世界における最高神は●●●であると述べている(ブリキ談)
■三つの扉、三角形の空間
集合的無意識
個人の無意識よりも深層
すべての生物が共有する心の領域
三角形の意味→創造、すべて?
■黒い立方体(所長が拠点とする施設)
・生命の樹(カバラ)
→魔術的解釈だと10個のセフィラと22個のパスはタロットの大アルカナ22枚に対応していると考えられている
箱の部分は生命の樹の最下層にあたるマルクトを意味しているのではないだろうか?
また、箱周辺に浮いている黒い立方体の数が19個(目視できる数)であることから、これまで天上の世界を渡ったタロット所有者の想いの数(想い3個を除く)を表している?
消滅都市のストーリー用語から一部紹介させていただきました。様々な視点のひとつとして参考になれば幸いです。
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