カンガエル

NYダウを考える②

昨日のダウは372ドルの上昇となりました。やはりボラティリティー(変動幅)が上昇して参りました。チャートで状況を見てみましょう。

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値位置は緑のレンジのちょうど真ん中くらいでしょうか。売りも買いも均衡しているような状況だと思います。昨日も大幅に変動したことから、変動幅(ボラティリティー)は高まり、まだ落ち着くには時間がかかる地合いです。投資家心理としては『売りだ』『いや、やっぱり買い!』『やっぱ売りか?』みたいな状況で落ち着かず、利益を取るのは難しい環境です。

スタンスとしては、他人の痴話喧嘩を見るような冷ややかな目で相場を眺めておきましょう。むやみに参加すると巻き込まれます。

なぜ上がったのか

株をやりたいと思う人は、金利をみた方が良いと筆者は思います。金利というのは、債券価格の変動により上がったり下がったりします。株価と金利を見るということは、今お金は株に行っているのか、債券に行っているのかを見るということになります。

難しい人はもう次の様に覚えちゃってください。

金利が上がるとき(債券が売られるとき)=株が買われる。
逆のときは逆。

下のチャートはダウ(青)と米2年債利回りを比較したものです。

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金利の低下(債券価格の上昇)=株安となっています。
と、いうことは、次のFOMC(10月末)はなかなかのターニングポイントになると思います。ISMの指標や雇用の悪いなかで、マーケットは利下げを折り込みに行っているように思えるので、今月末に結論が出るまではマーケットは一喜一憂するでしょう。

他にも地雷がある

今月はたくさーんのイベントがあります。来週には米中閣僚協議、月末FOMC、日銀会合、そしてブレグジットもどうなるかわかりません。

お金がなくなるときは一瞬

コツコツ一生懸命稼いでも、あっという間にお金が飛んで行くときがあります。プロのディーラーならわかりませんが、素人だとロングもショートも振り回されて負ける相場だと思います。こういう時が最もやられやすいです。

色々見るのやめよう

テレビやYouTubeやSNSなどで相場を語る人たちはたくさんいますが、平気で外しますので、信用しないでくださいね。投資家は自分のポジションにえこひいきしますので。タダほどこわいものはない。

『待つも相場』『待つは仁』です!

弱い者の味方、投資のいろは塾です